■「優しい人柄」若手女優も絶賛

 また、「おかべろ」(フジテレビ系、4月12日放送)では、ラブシーンに関して、何とも思わなくなったと告白。キスシーンについても、最初は緊張したそうだが、数々の女優たちとキスシーンを演じてきたことから、今は「握手と一緒くらい」と明かしていた。そんな、平然としていて飾らないトークも魅力だろう。

「『竜の道』で共演した若手女優の松本穂香さんが玉木さんについて、『優しい人柄が伝わってくるお芝居ばかりだった』『お芝居ってその人そのものが出てくるんだなと凄く感じた』と、WEBマガジンで話していましたね。また、人見知りの松本さんに撮影現場でよく話しかけてくれたそうで、緊張せずにお話ができてありがたかったと、感謝の気持ちも述べていました。ただのイケメンとしてでなく、年齢を重ねるごとに、そんな柔らかい雰囲気とほどよい渋みも兼ね備えてきた玉木さんですが、今後もかっこいいイケオジ役から情けないオジサン役まで違和感なく演じられる俳優として重宝されるでしょう」(同)

 ドラマウォッチャーの中村裕一氏は、そんな玉木の魅力についてこう分析する。

「どこからどう見ても非の打ちどころのないイケメンなのに、まったく気取らず格好つけていないそのナチュラルな佇まいが一番の魅力。おそらく一般的には『のだめカンタービレ』の千秋先輩、『あさが来た』の新次郎のイメージが強いと思いますが、近年はさまざまな役柄にチャレンジし、アグレッシブに幅を広げようとしている姿勢がうかがえます。表現者としてまだまだ計り知れない力を秘めていると思いますし、一人の男性として40歳を越えて円熟味を増していくことで、より一層伸びていくのでしょう。また、プライベートでは2018年に女優・木南晴夏と入籍、8月には第1子が誕生していたことが明らかになりました。今はあまり父としての姿は積極的に見せていないようですが、家族とどのように過ごしているのか興味がある人は多いはずなので、差し障りのない範囲でいつの機会かぜひテレビやSNSで見せてほしいですね」

 若い頃よりも魅力が増したと玉木。今期主演を務める「極主夫道」は累計200万部突破の人気漫画を実写化した話題作だ。どんな芝居を見せてくれるのか心待ちにしている人も多いのではないだろうか。(丸山ひろし)

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丸山ひろし

丸山ひろし

埼玉県生まれ。大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集業務に従事。その後ライターに転身し、現在はウェブニュースや、エンタメ関連の記事を中心に執筆している。

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