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ハイドロカルチャーって何だ? オフィスや都市は植物の力で変わる

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石井聖子dot.#大学
豊橋本社は農場を併設。手のひらサイズから見上げる高さのものまで、多種多様な植物が生い茂る様はジャングルのよう(撮影:西川知里 以下同)

豊橋本社は農場を併設。手のひらサイズから見上げる高さのものまで、多種多様な植物が生い茂る様はジャングルのよう(撮影:西川知里 以下同)

植物を愛するメンバーが集う同社。部署や事業所といった垣根を越えて、活発なコミュニケーションが行われている

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緑生い茂る壁を手間なく維持できるシステムなど、ショールーム兼オフィスには多様な室内緑化を展示

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ハイドロカルチャーに使われる植え込み材は多々あるが、中でも代表的なのが粘土を焼いた石。洗って繰り返し使える

ハイドロカルチャーに使われる植え込み材は多々あるが、中でも代表的なのが粘土を焼いた石。洗って繰り返し使える

 気候変動やさまざまな社会問題が地球規模で起こるなか、これからの時代はあらゆるジャンルで「サステナブル(持続可能な)」という視点が欠かせない。この先も持続して豊かに暮らせる社会をつくるために、どのような課題を解決していけばいいのか。エコな栽培法の植物で室内緑化や都市緑化を進めている「プラネット」(愛知県豊橋市)の経営企画室課長、渡邉亮介さんに話をうかがった。(※出典「東海の大学力2021」)

【写真で見るハイドロカルチャー】

ハイドロカルチャーで拓く緑化の可能性

 ハイドロカルチャーとは、粘土を高温で発泡焼成させた無機質の石などを、土の代わりに使う栽培法。観葉植物の売り場などで、鉢にコロコロとした石粒が詰まっているそれを見たことがないだろうか。

 石に空いた無数の空洞が水と空気を保ち、植物の根にとって良い環境を作り出すという。そのハイドロカルチャーを活用し、室内緑化や都市緑化などの“グリーン事業”を展開しているのが愛知県豊橋市の「プラネット」だ。植物の生産から企画・デザイン、コーディネート・施工までを一貫して行っている。

「土と比べて根の張りが良いため長持ちし、省スペース化が可能で軽量。限られた空間に向き、また、肥料もコントロールできるので必要な分だけで済む、エコな栽培法です。環境先進国ドイツでは80%以上の緑化に採用されていますが、日本で緑化に使っているのはおそらく当社だけ。生産から手がけることでそれを実現しています」

 そう説明してくれた渡邉亮介さんは現在、植物を使った新しい商品やビジネスの開発、実現へのディレクションなどを担当している。営業と現場など、部署間の架け橋となり、ワンチームの連携体制を作るのも仕事の一つだ。

アイデアと工夫が生きる癒しの空間作り

 本社のある豊橋市が地元。生家が農家で、植物に親しんで育った。大学は、園芸学部の中でも実習中心のコースを選択。農場という教室で野菜や花を育てる日々の中、技術や知識だけでなく「考えること」を鍛えられたという。


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