■LINE電話での相談やランドセル貸し出しサービスも

 気になるランドセルが見つかったものの、もう少し詳しく知りたい。そんなときは、直接メーカーに問い合わせてみよう。以前は混雑した展示会や売り場で行っていた質問も、今年はリモートで受け付けてくれる。

 先の土屋鞄製造所は、店舗スタッフにチャットで相談できるLINEアカウントを運用している。広報担当者の高橋夏生さんは、「ランドセル選びは家族の思い出作り。自宅で過ごす時間やランドセルを選ぶ時間にも寄り添いたい」と話す。メーカー大手のセイバンではLINE電話で販売員とやりとりできるサービスも実施。ラン活のリモート化は、初年度にして想像以上に進化しているのだ。

 とはいえ、実際に背負ってみないと重さもわからない……そんな声にこたえたのが、ララヤが行うランドセル貸し出しサービス。「展示会も軒並み中止でネットでの購入を検討していましたが、このようなサービスがあってとても助かりました」と利用者にも好評だ。反響も大きく、当初予定していたサービス期間を延長した。また、国産ひのき家具の専門店キシルのランドセルも同様のサービスを行う。実際に背負ってみないとわからない重さや特徴を体感できるのはうれしい。

 大手百貨店の多くはいまだ休業中。おうちでのラン活で、お目当てのメーカー、ブランド、色、素材、カタチを絞ってみよう。ただし、親が第一に考えるべきは、ランドセルは子どもにとっての6年間を支える大切なパートナーだということ。事態が落ち着いた際には、ぜひ実際に目で見て、手に取り、背負ってみることをおすすめしたい。

(文:セサミ編集部)