直撃取材に対して、いつもの「薄口」は影を潜めていた(C)朝日新聞社
直撃取材に対して、いつもの「薄口」は影を潜めていた(C)朝日新聞社

 今や「薄口政治評論家」という肩書がすっかり浸透した杉村太蔵氏。衆院議員からタレントに転向した後も、その「軽さ」は変わらないが、芸能界ではそれが武器にもなっている。だが、今回ばかりはその「軽さ」がアダとなったかもしれない。自らが使用して激ヤセしたと喧伝し、CM出演までしていた健康器具が「ダイエットの効果なし」と当局から行政処分を受けたのだ。これは一体どういうことなのか。効果がないと知りながら、商品の宣伝に加担したのか。杉村氏を直撃した。

【CMランキング】最も効率よく消費者の印象に残ったCMは?

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「102.4センチあったウエストはなんと88センチに。驚きのマイナス14.4センチ」
「なんと、マイナス19.6センチのお腹引き締めに成功。出産前のお腹を取り戻した」

 3月31日、「ベルトを巻くだけで腹筋が鍛えられる」などとして痩身効果をうたい、健康グッズを販売していた通販会社やメーカーが行政処分を受けた。消費者庁は「合理的な根拠がない」として景品表示法違反(優良誤認)で再発防止などを命じる措置命令を出したのだ。
 
「処分が下されたのは、テレビの通販番組『ショップジャパン』を放送する名古屋市の通信販売会社『株式会社オークローンマーケティング』(以下、オーク社)など4社です。この4社は去年9月までの2年間、筋肉に電気刺激を与える『スレンダートーン』などの商品を自社のウェブサイトなどで販売し、『お腹に当てて作動させるだけで簡単に痩せられる』と宣伝をしていました。今回、消費者庁が4社に対し、効果に関する資料の提出を求めて調査を実施。その結果、事前に行った実験が実際の使用条件と異なるなど、根拠が認められないという判断に至ったのです」(全国紙記者)

 スレンダートーンはオーク社が約10年前から販売を手掛ける大ヒット商品だが、今回の行政処分をめぐり、意外なタレントの名前が取り沙汰されている。

「『薄口政治評論家』の杉村太蔵氏です。2016年当時、彼は(スレンダートーンの)CMに出演しているのです。そのCMに先立ち、1カ月間にわたり同商品を使用したところ、103センチあったウエストが85.4センチになったそう。今になってみれば、これらの効果も『根拠なし』ということだったのかと疑いたくなります」(芸能関係者)

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ウエスト17.6センチ減に成功