佐藤二朗「手帳から仕事の予定を消す日々 こんなときこそ息子と相撲を」 (1/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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佐藤二朗「手帳から仕事の予定を消す日々 こんなときこそ息子と相撲を」

連載「こんな大人でも大丈夫?」

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佐藤二朗dot.#佐藤二朗
佐藤二朗(さとう・じろう)/1969年、愛知県生まれ。俳優、脚本家。ドラマ「勇者ヨシヒコ」シリーズの仏役や「幼獣マメシバ」シリーズで芝二郎役など個性的な役で人気を集める。ツイッターの投稿をまとめた著書『のれんをくぐると、佐藤二朗』(山下書店)のほか、96年に旗揚げした演劇ユニット「ちからわざ」では脚本・出演を手がける

佐藤二朗(さとう・じろう)/1969年、愛知県生まれ。俳優、脚本家。ドラマ「勇者ヨシヒコ」シリーズの仏役や「幼獣マメシバ」シリーズで芝二郎役など個性的な役で人気を集める。ツイッターの投稿をまとめた著書『のれんをくぐると、佐藤二朗』(山下書店)のほか、96年に旗揚げした演劇ユニット「ちからわざ」では脚本・出演を手がける

※写真はイメージです (Getty Images)

※写真はイメージです (Getty Images)

 個性派俳優・佐藤二朗さんが日々の生活や仕事で感じているジローイズムをお届けします。

*  *  *
………まあ………それは………ふぅ………しかし………ふぅ………ここは1つ………ふぅ………徐々にでも………ふぅ………いや、でも、こういう時にこそ………ふぅ。

 点の数で文字数を稼ごうという意図などあるはずもないはずもないが、とにかく現在の僕の心境は、こんな感じである。

 監督した映画「はるヲうるひと」の公開が延期(公開日決まり次第、公式サイト等でお知らせしますね)になったのをはじめ、次から次に、手帳の仕事の予定を消す日々。もはや、消し疲れというか、消すのにも飽きたくらい、山のように消している。

 撮影が延期になった作品もたくさんあるが、いつ撮影が再開してもいいように台詞を覚えようとするも、どうにもモチベーションが上がり切らない。

 8歳の息子や、妻と、長い時間一緒にいられるようになったのはいいが、さすがに妻や息子も、在宅疲れ気味。

 ただ、僕なんかはまだ、家族がいる分、救われていると思う。1人暮らしの方々は大変だろう。

 僕の友人で、「私は孤独に強い体質」と言っていた人がいるが、つくづく、人は人と繋がらなければ生きていけない生き物だと思う。そして、孤独とか繋がりなどと悠長なことを言ってる場合ではない方々も多いだろう。

 個人で居酒屋をやっている友人から先ほどメールが来た。

「今日から1週間、閉店します」

「お互い、踏ん張ろう」と返信すると、すぐさま「コロナ、バカヤロー!」とのメール。「うん。その意気だ」と返信すると、「いまベロベロです」。昼の3時。気持ちは分かる。

 いや、ちょっと待て。ここまで書き進めて、いま気づいた。常にノープランで書き進めるのが俺のメソッドゆえ(←そんな大層なものでは無論ない)、たった今、気づいた。

 世間様がネガティブ方向な状況の時、俺みたいな輩がネガティブなことを書いてどうするんだ。こんなことでは世間様に申し訳が立たない。


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