カンニング竹山/1971年、福岡県生まれ。お笑い芸人。2004年にお笑いコンビ「カンニング」として初めて全国放送のお笑い番組に出演。「キレ芸」でブレイクし、その後は役者としても活躍。現在は全国放送のワイドショーでも週3本のレギュラーを持つ(撮影/今村拓馬)
カンニング竹山/1971年、福岡県生まれ。お笑い芸人。2004年にお笑いコンビ「カンニング」として初めて全国放送のお笑い番組に出演。「キレ芸」でブレイクし、その後は役者としても活躍。現在は全国放送のワイドショーでも週3本のレギュラーを持つ(撮影/今村拓馬)

※写真はイメージです (Getty Images)
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 新型コロナウイルスの感染拡大によって、品薄が続くマスクの転売が禁止された。お笑い芸人のカンニング竹山さんは「マスクは実名販売にして海外への輸送禁止にするなど徹底的に対策すべきではないか」と訴える。経済の停滞が避けられない状況に「消費税を下げるしかない」と持論も。

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 法令でマスクの転売が禁止され、ワイドショーなんかでは転売していた若者のインタビューなんかも出ていましたね。こんなときに、自分の金のことしか考えない人が一部にいるわけですが、それはネットがあるからではなく、今も昔も同じ。結局はオイルショックのときから何も変わっていなかったわけです。

 トイレットペーパーの買い占めだって、無くなるなんてデマだとみんな分かっているのに、実際に店頭に行くと置いてなかったりするから「家にもあるけど1つだけ買っておこう」となってしまう。こういう罪悪感のない1人1人の行動が連鎖して、全体としては問題を起こしているわけです。国産の在庫があるらしいから、あとは流通がどこかで滞っていて、店頭に出てこないだけなんでしょう。小売店はなるべく店頭に出してアピールしてほしいですよね。売り場には「家にある人は買わないでください」と看板を立てて。

 マスクに関しては、一般の人は買わないということなんだろうなと思います。なぜなら予防には効果がないとずっと言われているし、医師も「感染していない人は使わなくていい」と言っています。自分からの飛沫を防ぐためなら洗って再利用するとか、感染していないならマスク不要だとみんなが信じるしかないのかも……。一番ヤバいのは感染した人がマスクを持っていないっていう状況であって、医療機関からすぐに支給できる体制を組まなきゃいけない。国が買い上げて医療機関に配るということになっていますが、果たして本当に現場に届いているんだろうか。先日、街のクリニックで看護師をしている人と話したら、いつもは午前と午後で取り換えていたのに、今は1日1枚で、それも4月までは持たないと言っていました。

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カンニング竹山

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カンニング竹山/1971年、福岡県生まれ。お笑い芸人。本名は竹山隆範(たけやま・たかのり)。2004年にお笑いコンビ「カンニング」として初めて全国放送のお笑い番組に出演。「キレ芸」でブレイクし、その後は役者としても活躍。現在はお笑いやバラエティー番組のほか、全国放送のワイドショーでも週3本のレギュラーを持つ。単独ライブ 「放送禁止2017」が9月21~24日、東京・品川の天王洲銀河劇場で開催(撮影/写真部・小原雄輝)

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「つい買っちゃった」どこまで止められるか