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【首・腰の手術】専門医に聞くセカンドオピニオンをとるべきケースは?

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小久保よしのdot.#いい病院2020#ヘルス#病気#病院
(イラスト/寺平京子)

(イラスト/寺平京子)

 週刊朝日ムック『手術数でわかるいい病院2020』では、全国の病院に対して独自に調査をおこない、病院から回答を得た結果をもとに、手術数の多い病院をランキングにして掲載している。病院ランキングだけでなく、治療法ごとの最新動向やセカンドオピニオンをとるべきケース、ランキングの読み方などを専門の医師に取材して掲載している。ここでは、「首・腰の手術」の解説を紹介する。

 同ムックの手術数ランキングの一部を「AERA dot.」の特設サイトで無料公開しています。
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 首と腰ではこれまで、神経の圧迫を取り除く除圧術と、加えて椎体(背骨の一つ)の固定をする除圧固定術という手術がおこなわれてきた。

 首では新たに、椎間板を摘出し人工物を設置する「頸椎人工椎間板置換術」が広まりつつある。対象となる病気は、椎間板ヘルニア、骨棘を主因とした頸部神経根症または脊髄症だ。第二大阪警察病院の和田英路医師は、こう話す。

「神経の圧迫を取り除けるうえ、本来の可動性を保つこともできる方法です。手足の麻痺やしびれ、変性が強い痛みを改善することができます。約10年前から欧米で広く使われ、日本では2017年に保険適用になりました。ただし、欧米人と日本人は首の構造や脊柱管の太さが異なり、日本人は脊柱管が細いのです。日本でどれくらい応用できるかは、検討すべきだと考えています」

 実施している病院は全国にあり、「日本脊椎脊髄病学会」ホームページなどで紹介されている。

 腰では、腰椎椎間板ヘルニアに対する新しい治療法が18年8月に保険適用になり、徐々に広まっている。広島市立安佐市民病院の真鍋英喜医師はこう話す。

「酵素を含んだヘルニコア(商品名)という薬剤を椎間板に注射して、椎間板内圧を低下させることによって神経の圧迫を弱める方法で、『椎間板内酵素注入療法』といいます。これまでは、まず薬物療法や神経ブロックなどの保存療法を試してから、手術を検討する流れでしたが、手術に至る前の最後の手段として、この注射が出てきたのです。一度しか実施できない治療ですが、効果がある印象です」

 これは腰や脊椎(背骨)の専門医がいる病院で受けられる。

 ほかに低侵襲の手技として、内視鏡を使った手術の「PED(経皮的内視鏡椎間板切除術)」や、腰椎の真横から小さく切開して固定する「側方進入腰椎椎体間固定術(LLIF)」も広まっている。


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