鈴木おさむ「子どもたち一人ひとりには、それぞれのスピードがある。それでよい」 (1/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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鈴木おさむ「子どもたち一人ひとりには、それぞれのスピードがある。それでよい」

連載「1970年生まれの団ジュニたちへ」

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鈴木おさむdot.#鈴木おさむ
鈴木おさむ(すずき・おさむ)/放送作家。1972年生まれ。19歳で放送作家デビュー。映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。パパ目線の育児記録「ママにはなれないパパ」(マガジンハウス)が好評発売中

鈴木おさむ(すずき・おさむ)/放送作家。1972年生まれ。19歳で放送作家デビュー。映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。パパ目線の育児記録「ママにはなれないパパ」(マガジンハウス)が好評発売中

中邑賢龍(なかむら けんりゅう)・東大先端科学技術研究センター教授 (c)朝日新聞社

中邑賢龍(なかむら けんりゅう)・東大先端科学技術研究センター教授 (c)朝日新聞社

 放送作家・鈴木おさむさんが、今を生きる同世代の方々におくる連載『1970年代生まれの団ジュニたちへ』。今回のテーマは「大人の役割」。

【写真】番組で共演した中邑賢龍教授

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 先日、Eテレ「SWITCHインタビュー 達人達」に出演させていただきました。僕と、中邑賢龍・東京大学先端科学技術研究センター教授と二人で教育について色々と話し合う。この中邑教授、めちゃくちゃおもしろい人で、決まった学校教育になじめず不登校状態にある子どもたちに学びの場を提供してます。発達障害などがあり「周りと違う」として学校になじめない子どもたちの才能を引き出す「異才発掘プロジェクトROCKET」というのをやってます。その発表会的なものも見させていただきました。

 中邑教授は、子どもたちにいろんな体験を通して「学び」を与えます。おもしろいのが、子どもたちに電車で日本の最北端まで行ってもらう。テーマは「今の日本が失ったものを見つけろ」。今の日本が失ったものとはなんなのか? 子どもたちは電車に乗って5日以上かけて、遠くまで行きます。その間、暇です。その暇な時間で何をするかも自由。戻ってくるのは電車ではなく飛行機に乗って1日で戻ってきます。戻ってきたら、子どもたちに言うわけです。「もう1回、行ってきて」と。子どもたちは嫌がる。「飛行機で行こうよ」と言うわけです。電車に乗って5日以上かけたけど、帰りは飛行機に乗ったことによって1日で帰ってこられることに気づくわけです。そこで中邑教授は言うわけです。「答えはそれだ」と。今の日本が失ったもの。それは「距離」。電車だと5日以上かかるものが、飛行機を使うと1日になる。これを実際に体験することで忘れられない学びになる。もう一休さん的なとんちの世界ですが、それを聞いて、自分もこんな学びをしてみたかったなと思います。

 以前、このエッセイにも書きましたが、うちの姉の子どもは障害があります。その子が15歳の時に、初めてトイレでうんちが出来た。姉からLINEがあり、「今日、初めてユウタがトイレで一人でうんち出来ました。嬉しくて泣いてしまいました」と書いてありました。


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