海外留学制度ランキング(2020)
海外留学制度ランキング(2020)

 日本の若者は「内向き」と言われることがある。海外に出かける若者が少なくなったから、というのが理由だ。各大学生協、旅行代理店にたずねると、海外を旅行する学生の数はここ数年、横ばいだそうだ。たしかに、いまの大学生は授業が忙しく、アルバイトもままならないので、海外旅行のハードルが高くなっているのかもしれない。

 一方で、海外留学となると様子が違ってくる。

 日本学生支援機構の調査によれば、大学などが把握している日本人学生の海外留学状況は、2017年度が10万5301人で、前年度比8448人増だった。留学する学生が多い国・地域は、アメリカ1万9527人、オーストラリア9879人、カナダ9440人と続く。英語圏が多いのは、大学が学生の語学習得に力を入れるというグローバル政策の一つが反映されてのことだろう。

 では、海外留学する学生が多いのはどの大学だろうか。『大学ランキング2020』(朝日新聞出版)では、海外留学制度ランキングを掲載している(留学先の大学で取得した単位<16単位以上>が、帰国後、日本の大学で卒業要件として認定された学生数を集計。16単位取得はだいたい半年間の留学に相当する)。

 ランキング上位校には、大学あるいは学部・学科全員が留学必須であるところが並んでいる(カッコ内は留学を必須とする学部・学科)。

2位 早稲田大(国際教養)
3位 近畿大(国際)
4位 法政大(国際文化)
5位 亜細亜大(国際関係学部国際関係学科)
11位 関西大(外国語)
13位 国際教養大
16位 同志社大(グローバル・コミュニケーション)
21位 龍谷大(国際学部グローバルスタディーズ学科)
23位 青山学院大(地球社会共生)
45位 神戸大(国際人間科学)
46位 昭和女子大(国際)
47位 南山大(国際教養)
59位 愛知大(現代中国)
71位 山口大(国際総合科学)
77位 関西学院大(国際)

 ほかに学習院大(国際社会科学)、千葉大(国際教養)、九州大(共創)、そして、2019年に学部を新設した立命館大(グローバル教養)、京都産業大(国際関係)が留学必須となっている。

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