同じく西武のエースに君臨した渡辺久信も、西崎、阿波野とともに「トレンディーエース」と呼ばれた。高卒3年目に最多勝と最多奪三振の二冠に輝いて一気に人気に火が付き、高身長に爽やかな笑顔、サラサラヘアーでDCブランドを華麗に着こなし、20代前半の頃のバレンタインデーでは2000個のチョコレートが届いたという。

 その他、「球界の草刈正雄」と呼ばれる森脇浩司、「大ちゃんフィーバー」を巻き起こした荒木大輔、赤ヘル黄金時代のトップバッター・高橋慶彦など、かつてのイケメン選手は、今現在もダンディなおじさんとして各方面で活躍中。歳を重ねても格好良さをキープしている元プロ野球選手の現役時代の写真を見ると、ほぼ間違いなくイケメンである。今の時代は少しの工夫で、誰もが“イケメン風”になることができるが、昔はそう簡単にはいかない。だからこそ、ひと昔前の「イケメン選手」は、まさに本物。キャンプインを前にして、昔のイケメン選手の写真、映像を探し出して懐かしんでみるのも一興かも知れない。