霜降り明星 M-1王者の「怒涛の1年」を振り返ってみた (1/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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霜降り明星 M-1王者の「怒涛の1年」を振り返ってみた

連載「道理で笑える ラリー遠田」

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ラリー遠田dot.#ラリー遠田
2013年結成。「第七世代」の筆頭格、霜降り明星(C)朝日新聞社

2013年結成。「第七世代」の筆頭格、霜降り明星(C)朝日新聞社

 もはや年末の風物詩となった漫才の祭典「M-1グランプリ」。その決勝戦が12月22日に行われる。「M-1」が数あるほかのお笑いコンテストと比べても別格の扱いを受けているのは、その注目度や影響力が段違いだからだ。優勝した芸人や決勝で活躍した芸人はそれだけで一気に仕事が増え、一夜にして人生が変わる。そんな「M-1ドリーム」を求めて毎年数千組の芸人がこの大会に挑んでいる。

 昨年の王者となった霜降り明星は、そんな「M-1ドリーム」の体現者だ。優勝してからの1年は彼らにとって激動の日々だった。それ以前にも、霜降り明星は若手の有望株としてお笑い業界内では期待される存在ではあったのだが、世間の知名度はそれほど高くなかった。ところが、和牛、ジャルジャルなどの先輩芸人を振り切ってビッグタイトルを手にしたことで、その名は一気に知れ渡った。

 霜降り明星の活躍ぶりは、歴代王者の中でも特筆すべきものだった。4月にはテレビで「霜降りバラエティ」(テレビ朝日系)、「霜降り明星のあてみなげ」(静岡朝日テレビ)という2本の冠番組が始まり、「霜降り明星のオールナイトニッポン0」(ニッポン放送)というラジオ番組もスタートした。

 レギュラー以外の番組への出演も多く、ニホンモニターの調査では、霜降り明星は2019年の1年間で307番組に出演。「2019ブレイクタレント」1位に輝いた。

 細身で切れ味鋭いツッコミを武器にする粗品と、挙動不審で派手に動き回るせいやは、それぞれに違った個性を持ち、その才能がバラエティ番組の現場でも生かされていた。

 それだけではない。霜降り明星は2人とも20代半ばの若き王者だった。そんな彼らの優勝によって、お笑い界には新たな時代が到来した。それを象徴するのが「お笑い第七世代」というキーワードだ。霜降り明星のせいやが、自分たちと年齢や芸歴が近い若い芸人のことを指してこの単語を使い始めたところ、それが一気に広まったのだ。


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