ホンダが見せた新たな可能性 スパの森に響いた力強い咆哮 (2/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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ホンダが見せた新たな可能性 スパの森に響いた力強い咆哮

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野村和司dot.
ホンダのパワーユニットで走るレッドブル (c)朝日新聞社

ホンダのパワーユニットで走るレッドブル (c)朝日新聞社

 ガスリーのHALOには"Always With Me #AH19"と記されていた。決して遅いレーサーではないだけに今後のさらなる奮闘に期待をしたい。まだまだ伸びる年齢だ。精神的にも非常に苦しいレースとなったが、糧にして次戦に臨んでほしい。

 一方、レッドブルのアルボンは24周目に、トロロッソのクビアトは25周目にソフトタイヤに交換。タイヤ戦略の違いもあるので一概には言えないが、高速域の伸びは大きく進化したように見える。

 特にセクター1の計測点となるケメルストレート、スタブローからブランシモン、シケインまでのセクター3では他車よりも速く見えた。クビアトは26周目に全体7位の個人ファステストラップ1分48秒143をマーク。アルボンは41周目にクビアトを上回る全体5位の1分47秒507を記録した。

 特にアルボンは後半の猛プッシュが凄まじく、1分47秒台を連発し、17番手スタートから5位入賞。プレシーズンテストから評価が高かった状況変化に上手く対応できるドライビングを見せつけた。

 本当にスペック2にダウングレードしたのか疑わしいが、これが事実であるならばレッドブルのマシンとアルボンのドライビングスタイルの相性は良いのだろう。与えられたマシンのポテンシャルを存分に引き出す。ルーキーでこれがまだ「F1参戦13戦目」だとは思えないほど成熟したレース運びだった。

 クビアトも19番手から7位入賞を果たし、今季表彰台に登った粘り強い走りを存分にアピールした。トロロッソの車体性能は中団グループでもわずかに劣るが、クビアトのマシンはストレートで本当によく伸びた。アルボンと同じく12台をパスしてのポイント獲得は実に見ごたえがあった。

 ガスリーと同じくレッドブルから降ろされシートを失い、今季からようやくF1に復帰したクビアト。かつての荒々しい走りではなく、ペースを乱さずにスムースな走りで6ポイントを掴み取ったのは彼の成長の証でもあろう。


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