日本人よ、ブラジル人になれ! 川島永嗣が若手にエール

元川悦子dot.
 ストラスブールとの新たな2年契約を結び、新シーズンに向けて始動した川島永嗣。けれども、前回も指摘したように、昨季までのGKの序列を変えるのは簡単なことではない。仮に今季も出場機会を得られなければ、6月のコパアメリカで奪い返した日本代表の座も失いかねないのだ。

 権田修一(ポルティモネンセ/ポルトガル)やシュミット・ダニエル(シントトロイデン/ベルギー)ら後輩たちが続々と海外挑戦に踏み切り、19歳の大迫敬介(広島)のような若いタレントも育ちつつある今、彼は自身の立ち位置をどう捉えているのだろうか。

「今回、コパへ行って、日本代表という場所に再び貢献できたことは非常に光栄だし、自分にとって大きな喜びでもありました。だけど、正直言って、コパでのパフォーマンスには満足してないですし、思い描く理想に近づくためには自分を突き詰めていくしかない。代表にしがみつくだけのために(クラブでの)夢を追いかけているわけではないんです。

 それに自分が代表に必要かどうかを決めるのは(森保一)監督ですからね。僕の新たな挑戦が今後の日本代表につながってくれれば嬉しいとは思ってます」と川島は代表残留を最優先に考えてクラブ選びをしたわけではないないことを改めて強調した。今後のリスクも覚悟の上だという。

 しかしながら、森保監督がコパアメリカのウルグアイ戦とエクアドル戦という重要局面で36歳のベテラン守護神を抜擢したのは、「彼なら必ず大きな仕事をしてくれる」という確信を抱いたからに違いない。ストラスブールで1年間公式戦出場から遠ざかっていても、世界基準を維持していることを示した点は、川島にとっては大きなアドバンテージとなる。本人も「代表という場所に行くのなら、やるのは当たり前。日本代表が勝つために何ができるかが問われる。自分がチャンスをつかむとか、アピールするとかはどうでもいい」とフォア・ザ・チーム精神を貫いている。指揮官がこの先も継続的にベテラン守護神を呼び続けるかは分からないが、「いざという時に頼れる存在」がいるのはやはり心強いと言っていい。

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若手の成長率ハンパない!

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