当初は、それぞれで会おうかということで現場の子にスケジュールをきっていただいてたんですが、宮迫くんから「二人で会いたい」という話がありましたので、宮迫くんと亮くんと、こちらは僕とそちらにおります(副社長の)藤原と4名で会いました。

 実は、6日の彼らと会う前にも、大阪のあるタレントさんから僕の所に電話がありました。内容は同じで、「宮迫さんが引退すると言ってはります。だから記者会見したいということで話をしたい」と言ってはります。前日のしゃべったタレントもそうなんですけれども、6日にしゃべったタレントも、「引退だけはさせないでください」と(涙声になる)。「引退しないと記者会見できないんですか」と。「まったくそんなことないよ」と。「誰もその時点でそんなこと言ってないし」と。そしたら「引退はさせてあげないでください。でも、記者会見もさせてあげてください」というお話がありました。

 その時はそれぞれに「わかった。引退は絶対にさせないようにする。記者会見は彼らがしたいという思いをきちんとできるように。ただそれは今日、二人と話をして、また報告するね」ということで、彼らと会いました。

 すでにそれぞれからそういう気持ちといいますか、考えを聞いておりましたので、彼らが会社に来てくれて、彼らと打ち合わせをする最初のところだと思いますけど、「引退はさせないよ。記者会見はやるよ。でも、時期は会社に預けてくれ。一任してほしい」という話をしました。

──引退したいというのは、ウソをついたことについて謝罪がしたいからだったのではなかったんでしょうか。

岡本:僕らの理解といいますか、彼ら、特に宮迫くんに関しては引退という話をその場でもありました。引退する会見ということで、1回、けじめをつけるではないけど、そういうつもりの理解を僕としては感じたので、その前の日にも「引退をさせないでほしい」と言われていたので、「引退はさせない、会見をする。時期だけは会社に預けてほしい」という話です。

──宮迫さんが引退したいという理由は社長はどのように理解していたのか。

岡本:その時点では思いとして、前日もそういう気持ちを間接的に聞いていましたので。ただ一方で「(引退)させないでほしい」ということがありましたので、引退はさせないという話を6日にしています。

【全文(4)へ続く】

(AERA dot.取材班)