■ストレス解消法は建築物鑑賞

 バイプレーヤーとして輝きを放つ彼女には、先輩女優の大きな支えもあったようだ。内田が情報番組「あさイチ」(NHK・2018年2月16日放送)に出演した際、“芸能界の母”だという女優・加賀まりこがVTRで登場。ドラマ「誰よりもママを愛す」(TBS系・2006年放送)で内田が女優復帰する際は、そばで温かく見守っていたことを明かしている。さらに加賀から「やるからには、本当に覚悟してやりなさい」と激励されたことを涙ながらに語っていた。

 一方、40代になっても美しさをキープする秘訣について、内田はメディアで意外な一面を披露している。

「バラエティー番組に出演した際、ストレス解消法として『明治から昭和初期の建築物鑑賞』を挙げていました。建物の細部のつくりや、職人さんがその時代にどんな思いで彫刻を彫ったのかなどを妄想するのがストレス発散になるそうです。女性誌で素敵に年を重ねる方法を聞かれた際は『一人で抱え込まないことだ』と明かし、何でも言える家族や友達をつくることが大事だと答えていました」(同)

 ドラマウオッチャーの中村裕一氏は、内田の女優としての魅力についてこう語る。

「彼女のデビュー曲である『TENCAを取ろう! -内田の野望-』(1994年)のタイトルのように、若い頃はポジティブな元気キャラを前面に出していましたが、20代半ばでつかこうへいの舞台『新・飛龍伝』に出たのが大きな転機となりました。自分には何が足りないのか、それを補うためにどうしたらいいのかを冷静に考える客観性、そして実行に移せる行動力はさすがだと思います。10代、20代の頃の無邪気な雰囲気を残しつつ年齢・キャリア相応に落ち着いてきた40代の今は芝居にも安定感があり、出演を重ねるにつれ女優としての魅力が増しています。後に続く若手女優の良きロールモデルとして、これからも活躍してほしいですね」

 女優としてのさらなる奥行きを感じさせる内田だが、ますますオファーが殺到することは間違いなさそうだ。(高梨歩)

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高梨歩

高梨歩

女性ファッション誌の編集者など経てフリーライターに。芸能やファッション、海外セレブ、育児関連まで、幅広いジャンルを手掛ける。活動歴は約20年。相撲フリークの一面も。

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