霜降り明星が牽引する「お笑い第七世代」は、令和の“笑い”の主役になれるのか? (1/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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霜降り明星が牽引する「お笑い第七世代」は、令和の“笑い”の主役になれるのか?

連載「道理で笑える ラリー遠田」

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せいや(左)と粗品のコンビ、霜降り明星 (c)朝日新聞社

せいや(左)と粗品のコンビ、霜降り明星 (c)朝日新聞社

「お笑い第七世代」という言葉をちらほら耳にするようになってきた。明確な定義があるわけではないが、平成生まれで20代前後の若い芸人の総称である。2018年に『M-1グランプリ』で優勝した霜降り明星が自分たちの世代のことをそのように呼んでいることで、この言葉がじわじわと浸透してきた。3月30日放送の『ENGEIグランドスラムLIVE』(フジテレビ系)では「お笑い第七世代芸人」にスポットを当てる企画が行われ、霜降り明星をはじめ、ハナコ、ゆりやんレトリィバァ、EXIT、かが屋、宮下草薙がネタを披露した。

【写真】M-1グランプリ初代王者はこの人!

 いきなり「お笑い第七世代」という言葉を聞かされても、それ以前の世代のことを知らないほとんどの人にはピンとこないかもしれない。もともとは1980年代後半に「お笑い第三世代」という言葉があった。ウッチャンナンチャンやダウンタウンが世に出てきた頃、彼らのような若い世代の芸人をすでに活躍している上の世代の芸人と区別するために作られた言葉である。

 ザ・ドリフターズやコント55号を「第一世代」、タモリやビートたけしや明石家さんまを「第二世代」と位置づけて、それよりも若い層のことを総称して「お笑い第三世代」と呼び始めたのだ。

 その後、「お笑い第四世代」「お笑い第五世代」などという言葉を使う人も一部にはいたが、「お笑い第三世代」以外はそれほど一般的ではない。これらの用語はWikipediaの「お笑いブーム」という項目にまとめられているが、逆に言うとそれ以外の明確な情報源があるわけではなく、どこかの誰かが書いたWikipediaの記述が独り歩きして広まっているというのが実情ではないかと思う。

 恐らく、「お笑い第七世代」という言葉をよく使っている霜降り明星本人も、このようなネットの情報をもとにして自分たちをそこに位置づけているのだろう。

 ここ数年のお笑い界では、テレビに出てくる芸人が年々高齢化しているということが言われてきた。一昔前に『爆笑オンエアバトル』『M-1グランプリ』『エンタの神様』などをきっかけに世に出てきた当時の若手芸人たちは、ほとんどが40代以上になっているが、今もテレビの最前線で活躍している。2012年に『キングオブコント』で優勝したバイきんぐ、2014年に『THE MANZAI』で優勝した博多華丸・大吉なども、優勝の時点でかなりの芸歴を重ねていて、若手と呼べるような年齢ではなかった。


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