新潮45「杉田論文特集」が”炎上商法”で売り上げ倍増 高橋源一郎氏らが続々と批判 (2/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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新潮45「杉田論文特集」が”炎上商法”で売り上げ倍増 高橋源一郎氏らが続々と批判

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西岡千史dot.
批判が殺到している新潮45の10月号

批判が殺到している新潮45の10月号

新潮45の特集を批判する同社文芸編集者が運営するツイッター

新潮45の特集を批判する同社文芸編集者が運営するツイッター

 新潮45を批判する意見のリツイートは、同社の他の部署にも広がっている。宣伝部が運営するアカウント「新潮社 広報宣伝」は、作家の適菜収氏の投稿〈執筆者がほとんどネトウヨ乞食ライター。。。以前はいい雑誌だったんですけどね〉をリツイート。月刊誌『新潮』のアカウントも、佐藤義亮の言葉をツイッターのページトップに固定している。

 また、論文の内容について事実関係の間違いも指摘されている。

 小川氏は、掲載された論文で〈極端な希少種を除けば、性には、生物学的にXXの雌かXYの雄しかない。雄しべと雌しべ以外に、レズしべとかゲイしべというのは無い〉と書いている。しかし、専門家によると、人間以外の生物には、WやZなど、XとY以外の染色体を持つ生物は多くある。

 こういったことから、作家の高橋源一郎氏は〈事実でおかしいところが散見されたのだが、最強の新潮校閲部のチェック入ってないの?  謎だ〉と疑問を呈している。

 だが、同誌がネットで“炎上”したことで、営業面では上々だという。ある出版関係者は、「書店の速報値では、先月号から売り上げが倍増している。完売ペースでしょう」と話す。

 ジャーナリストの北丸雄二氏はツイッターで、〈FOCUSを発行していた時代も、そのスキャンダラスな編集方針を巡って新潮で本を出す文芸作家たちがボイコットを訴えたこともありました。でも文学がここまで売れない時代、稼ぎはそうした炎上路線にシフトしてしまった〉と分析している。

 同社関係者は、「こんな記事を雑誌に載せるなんておかしい。どんどん批判してほしい」と話す。

 同誌への批判が噴出し、さらに社内からも異論が出ていることに、新潮社宣伝部は〈社内でも様々な意見が存在していますが、弊社では言論の自由を最大限に尊重するという立場から、各部署、社員の個人の意見表明に関して言論統制のようなことは従来より一切行っておりません〉とコメントしている。

 新潮45編集部にも質問状を送ったが、19日午後9時現在で回答がなかった。(AERA dot.編集部・西岡千史)


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