田村耕太郎さん。
田村耕太郎さん。"アホ"のお悩みを大募集中!是非お気軽にご投稿ください(https://goo.gl/Wuykqu)。採用された方には、田村耕太郎さんが連載でアドバイスをさせていただきます

ストーカー体質の人はすぐに関係を切るべきだが、ナタで切るように関係をいきなりスパバっと切るのは時にリスクが高い(※イメージ写真)
ストーカー体質の人はすぐに関係を切るべきだが、ナタで切るように関係をいきなりスパバっと切るのは時にリスクが高い(※イメージ写真)

「アホとは戦うな。時間の無駄である」と提唱する、元政治家であり、現在はシンガポール・リークワンユー政治大学院で教鞭を執る田村耕太郎さん。しかし、41万部を突破した著書『頭に来てもアホとは戦うな!』の読者からは、「それでも戦ってしまう……」と多くの悩みの声が寄せられているという。

 日々の仕事・暮らしの中で「アホ」に悩んでいるあなたに、ちょっとでも気持ちが楽になるヒントを田村さんが提案する連載「アホから解放される相談室」。今回は「ストーカー的アホの対処法」について。

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【相談】粘着質な仕事相手に悩まされています。一緒のプロジェクトを動かしている相手なのですが、何かにつけて「情熱が足りない」といっては怒り狂ってきます。電話も即対応しないと激怒り。深夜も休日も対応に追われ、ヘトヘトです……。

■ストーカー的かどうかは最初のメールやメッセージの頻度でわかる

 ストーカー的な相手はすぐに見切らないといけない。なんとなく我慢して関係を続けることは相手につけ入れさせ、長く付き合った後で関係を切るのがとても大変になる。

 相手がストーカー的かどうかは、最初のメールやメッセージの頻度でだいたいわかる。最初からガンガンメールやメッセージや時には電話を寄こすようなら要注意。頼んでもいないことをどんどんやってくれ始め、「俺はこんなにやっているのにお前その態度はないだろ」みたいないい方をし始めたら決定的である。

 すぐにフェードアウト局面に入ろう。ストーカー体質を持った人間はすぐに関係を切るべきだが、ナタで切るように関係をいきなりスパっと切るのは時にリスクが高い。特に力を持ったストーカーは要注意だ。暇があり、あなたに強い関心がある。そういう人間を間違って敵に回したら、かなり高い確率で反発を起こす。異常な敵対行動に移行するだろう。

 常に相手の立場に立って「あなたの貴重なお時間をこんなことで浪費させるようなことはできません」と常にリスペクトを持っていう。「こちらから何かありましたら連絡させてください」とコミュニケーションの頻度を落とし始める。

 期間をおいて連絡をとり、「こちらはもう大丈夫です。ご指導ご支援ありがとうございました」と伝える。

 相手が忙しくなることを祈る。

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田村耕太郎

田村耕太郎

田村 耕太郎(たむら・こうたろう)/国立シンガポール大学リー・クアンユー公共政策大学院兼任教授。ミルケン研究所シニアフェロー、インフォテリア(東証上場)取締役、データラマ社日本法人会長。日本にも二校ある世界最大のグローバル・インディアン・インターナショナル・スクールの顧問他、日、米、シンガポール、インド、香港等の企業のアドバイザーを務める。データ分析系を中心にシリコンバレーでエンジェル投資、中国のユニコーンベンチャーにも投資。元参議院議員。イェール大学大学院卒業。日本人政治家で初めてハーバードビジネススクールのケース(事例)の主人公となる。著書に『君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!?』(マガジンハウス)、『野蛮人の読書術』(飛鳥新社)、『頭に来てもアホとは戦うな!』(朝日新聞出版)など多数

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