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オードリーの若林が認める南海キャンディーズの山里のすごい才能とは?

連載「道理で笑える ラリー遠田」

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山里亮太 (c)朝日新聞社

山里亮太 (c)朝日新聞社

 南海キャンディーズの山里亮太の著書『天才はあきらめた』(朝日文庫)が発売された。2006年に刊行された『天才になりたい』に大幅な加筆修正を加えた改訂版である。

【山里亮太の著書『天才はあきらめた』はこちら】

 南海キャンディーズは2004年の『M-1グランプリ』で準優勝を果たしたのをきっかけに大ブレークを果たした。しかし、慣れないテレビの仕事で多忙を極めて精神的に追い詰められ、ネタ作りの時間も十分に確保できず、2005年の『M-1グランプリ』では決勝で最下位に沈んでしまった。山里は完全に自信を失い、芸人を辞めることすら考えていたという。

 前作の『天才になりたい』では、山里がブレーク後に自信を喪失した後、少しだけ前向きになったところで話が終わっている。12年ぶりに刊行された最新版の加筆パートでは、その先のことが描かれている。

 コンビとしてブレークした後、南海キャンディーズは長い「暗黒期」に突入した。理由は、しずちゃんだけがもてはやされることに山里が激しい嫉妬と焦りを感じていたからだ。しずちゃんはその飾らない純朴なキャラクターで人気を呼び、バラエティだけでなく映画やCMにも出演していた。

 山里は、自分がネタ作りを担当する立場であるにもかかわらず、しずちゃんだけがちやほやされている状況に我慢がならなかった。「芸人としての努力が足りないのではないか」と不満を募らせていた。

 しずちゃんが知り合いの有名人と海外旅行に出かけたりするときには、女芸人のネタのDVDを手渡してそれを見ることを強要したり、エピソードトークのネタを仕入れてこいと釘を差したりした。嫉妬に狂った山里は、自分たちの冠番組で相方に話を振らないという暴挙に出たことすらあった。

 極めつけは、しずちゃんに映画の出演オファーがあったときの話だ。マネージャーから先にその話を聞かされた山里はこう言った。

「それ、まだ本人知らないんですよね? じゃあここだけでその話終わりにしましょう」

 なんと、山里の一存でオファーを断ろうとしていたというのだ。そんな彼の提案は受け入れられず、しずちゃんは映画『フラガール』に出演。素朴な演技が評価され、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した。


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