- エンタメ
- 記事
同情が集まったからなのだろうか、トウチャンを喪ってからの私には夕食や飲みのお誘いが異常に増えた。仕事の会合もあるので、それを足したら、土日もあわせて1週間、空いている夜がないくらいに、毎日誰かとなにがしかのご飯を食べている状態が続いていた。おごったりおごられたり、割り勘だったりでエンゲル係数はマックスに到達していたが、18年間べったりと一緒にいたトウチャンの不在から目をそむけたくて、そして何よりひとりぼっちの時間を過ごすのが怖くて、スケジュール帳が空いていると強迫観念的にそこに予定をねじ込み続ける。そういう日々が絶え間なく続いていた。
あわせて読みたい
別の視点で考える
特集をすべて見る
この人と一緒に考える
コラムをすべて見る
カテゴリから探す
-
ニュース
-
教育
-
エンタメ
-
スポーツ
-
ヘルス
-
ビジネス