県としては自分たちにかかわったことは、可能な限りオープンにする。情報公開条例の枠もあるから、その範囲内でオープンにしてきたつもり。関係者がそれぞれ同様にすれば、クリアになるとずっと訴え続けてきた。そして昨日申し上げたとおり、それぞれの主張がかみあわない部分があって、それを解くためにもクリアにする必要性があるんじゃないか。学生たちも勉強に励んでいるので、しっかりと勉強できる体制を整えていくためにも、クリアにしていく必要があると考えている。

 前回の4月10日の記者会見では、どこから出たのか分からないが、出てきた文書がマスコミで報道されて、確認したところ、書いた当事者が自分が書いたものとあったので、ありのままに発表したところだ。それ以降、それぞれの機関が正直にいえば「それで終わり」と私どもは考えていた。ですから、今日このような会見をするのは大変残念と思っている。

■ウソは第三者、他人を巻き込んでいく

 特に昨日の一部の発言は、県の信頼というものににかかわるようなこともあったので、非常に残念に思っている。一般論だが、真実ではないこと、偽りのこと、極論でいえばうそ、というものは、それを発言した人にとどまることなく、第三者、他人ををまきこんでいく。そういう世界にひきずりこむということにもなってしまうケースがままある。

 今回、県の職員ということになるから、昨日申し上げたように、彼らには職場、仲間がある。そこは信頼関係で結ばれているから、そこにぜひ思いをはせてほしいと申し上げた。もうひとつは、ひとりひとりに家族があるから、家族の絆も信頼関係に成り立っているから、ぜひそこにも思いをはせてほしいと申し上げた。さらに、職員には地方公務員としての誇りやプライド、人間としての誇りやプライドもある。そこにも思いをはせてほしいと申し上げた。ただ、そこは残念ながらこちらの意図は通じていなかったのかいうところがあったので、今日、そこの部分については、それは違うところは申し上げておかないといけないと思っている。

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職員はメモを頭に叩き込んで話した