――3月に捜査が始まってから1カ月近く、事件について報告がないまま仕事をしていたことに関してどう思いますか?

長瀬:会社に話がいったときにはもう、つい最近の話だったようで。僕らも25日の自分たちのレギュラー番組の収録後に聞いて、理解出来ないまま次の現場に向かってという形だったので、正直まだこう、冷静に飲み込めてない自分がいるんですけども……。やはり……その、彼は、一部の報道で、怖くて言えなかったと言っているのを耳にしました。そういう精神状態の中で一緒に仕事をしていて、メンバーである自分たちがそういう異変に気付けなかったのが、悔しい思いです。

国分:メンバー全員、こういった事件を知ったのは、自分たちが持っています番組の収録が終わった後、スタジオを出て、リーダーだけいつも違う場所で着替えるんですが、終わってここにいる4人が、同じ場所に入りました。着替えている最中にマネージャーから、実はこういうことがあったと聞かされました。何をいってるのか正直分からない状態だったんですが、恥ずかしながら、その5分前までは一緒に収録をしていて、そこで、山口の異変に気付くことができなかった。これは本当に自分たちの情けないことだと思います。

 ただ、やはり23年間、これだけ長く一緒にやってきているのに、なぜ人一言もなかったのか、本当に悔しい思いもありましたし、その翌日、朝自分の番組でこの、いま起きてることを語らなければいけない、それでも正直何が起きているのか、僕の耳には皆さんと同じように、テレビを観て知るような状況でした。だからこそ、なんとかその前に教えてくれなかったのか、相談がなかったのか。悔しい気持ちはありますけど、冷静に考えると、それに気付けない自分、そして、相談できるような空気を作っていなかったこのグループとしての空気、そういうものもあったのかなと、不甲斐なく思います。

松岡:いま国分が言ったように、事務所、そしてメンバーになぜ言えなかったのか。僕らが気づかない間にそういう空気を出してしまっていたのか。そんなつもりは一切なかったんですけど。ただひとつ言えるのは、彼も会見で言っていましたし、ただあの時は、まだ不起訴が決まっていなくて、言えなかったこともたくさんあったと思います。僕らが彼自身から聞いたのは、そういったことがあり、起きたらいなかった。ああ帰ったんだなと思って、そのままにしていた。なんにもなかった。連絡が。ある日突然、家の前に刑事さんが2人来た。刑事さんが2人も来て、「山口さんですね。ちょっとご同行願えますか?」。それから3回事情聴取があって。刑事さんが家の下に2人もいて、なぜその時点で、事情聴取を受けたときに、事務所なり、メンバーに言ってくれなかったのかっていうのが、お恥ずかしい話、僕の中ではクエスチョンです。そこが今回の騒動の1つの原因なのかな、それも甘さなのかなと考えたときに、どういう気持ちテレビに出てたのかなっていう。自分が逆の立場だったらそのメンタルはないです。

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