「インスタ映え」コンテストで著作権侵害が横行 (1/4) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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「インスタ映え」コンテストで著作権侵害が横行

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渡部晋也dot.

(文・写真 写真家・公益社団法人日本写真家協会会員/渡部晋也) 

(文・写真 写真家・公益社団法人日本写真家協会会員/渡部晋也) 

(文・写真 写真家・公益社団法人日本写真家協会会員/渡部晋也) 

(文・写真 写真家・公益社団法人日本写真家協会会員/渡部晋也) 

 2017年の流行語大賞に「忖度」と共に選ばれたのが「インスタ映え」だ。若い世代はともかく、中年以降にとっては耳慣れない言葉かもしれないので一応解説すると、自分で撮影した写真を投稿するタイプのSNS(ソーシャルネットワークサービス)として人気の“インスタグラム”において、撮影・投稿に対して高い評価がどうかの尺度を指す。インスタグラムは投稿した写真に対してそれを見た人が「いいね」という評価をつける仕組みだが、その「いいね」をたくさん集めそうな写真が「インスタ映えする」写真で、それを実現する風景や被写体の様子などが「インスタ映えする○○」ということになる。いわばフォトジェニックといったことでもあるが、正方形の画角が基本のインスタグラムでは、それにうまくはまるかどうかも評価の一角になる。

 具体的に「インスタ映え」する被写体を具体的に投げるなら、観光地や名勝での絶景だけでなく、見過ごしてしまうような、なに気ない風景や極端にビビッドな色使いの風景。ちょっと異次元に迷い込んだような風景などもその範疇だ。さらに見栄えのいいファッションや食べ物、ペットや子供の様子、被写体が演出した決めポーズなど多岐にわたる。要するに公開したときに見ている人たちの関心を惹き、評価を集めやすいビジュアルということになる。

 ブログやユーチューブなどで意見や映像を発信する人のことをブロガー、ユーチューバーというように、インスタグラムにもインスタグラマーと呼ばれる達人が存在する。そして他と同様、人気のインスタグラマーともなれば、それだけで生計が立てられるいわばプロも存在する。

■「インスタ映え」が招くモラル崩壊

 そういったわけで、インスタグラムにはまっている人は、日々「インスタ映え」する被写体を探しているわけだが、それがエスカレートして本来立ち入り禁止の場所に入って撮影したり、危険が伴う無謀な撮影を試みる例。さらに非常識な行動に出る例が各地で起きている。たとえば「インスタ映え」する風景の絶好例として知られる沖縄県の伊良部大橋。インターネットで「危険」「非常識」といったキーワードを加えて検索すると、数人で手をつないで車道をふさぐ写真や、センターラインに座り込んでポーズを決める写真がたくさん出てくる。


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