吉岡里帆 (c)朝日新聞社
吉岡里帆 (c)朝日新聞社

 2017年にグラビアアイドルから女優としての活動を本格化させた吉岡里帆(24)。出演した同年1月のドラマ「カルテット」(TBS系)がヒットし、7月のTOKIO・長瀬智也(39)主演の「ごめん、愛してる」(TBS系)ではヒロインを好演して存在感を発揮した。オリコンが発表した「2017年ブレイク女優ランキング」でも堂々の1位となり、その年に活躍した人が選出される「NHK紅白歌合戦」の審査員にも選ばれるなど、そのブレークを印象づけた。

【写真】可愛すぎる吉岡里帆

「2年ほど前までは、彼女本人がテレビ局に売り込みに来ていましたから、そのブレークぶりには驚きました。彼女の知名度上昇は、グラビアでの活躍とCMでの起用がきっかけだと思います。『ZOZOTOWN』、日清食品『どん兵衛』、資生堂『エリクシール ルフレ』などのCMに起用されるたび、『あの美女は誰だ?』と話題になりました。個人的には、2016年末から放送されているUR都市機構の『URであーる。』CMで、業界関係者からの注目が集まっていた印象ですね」(民放ドラマプロデューサー)

 順風満帆に見えるが、ブレークの一方で2017年夏頃からSNSや一部まとめサイトで「吉岡里帆は女性から嫌われている」という趣旨の記事や書き込みが見受けられ、“女性支持率”の低さを指摘する声もあがっている。半年たった今、その評価はどう変わっているのか?

「急に人気が出た女優はまず、主婦層からいじられますからね(苦笑)。最近だと、日清『どん兵衛』のCMがあまりにかわいすぎて、かつ女性から人気のある星野源(36)と共演していることも相まって、“あざとい”という印象がついてしまいました。でも実際には、あのCMがきかっけでやっぱり好きになった女性も結構多い。ただ実際、彼女自身が女優業にかなりこだわりがあるので、かわいいだけで終わりたくない。一方で起用する側はまずは美貌重視での起用ですので、彼女の意志と噛み合わず思わず不満をもらすこともありますね」(女性編集者)

 グラビアから急にブレークしたところが、世の女性から反感をかってしまったのかもしれない。たしかに「嫌い」という評価も目立つ反面、好きという女性の声も多い。「ネットで言われるほど演技力が悪い感じはしないし、そもそも華のある若手女優に、そこまで緻密な演技が求められているとも思えない。グラビア出身という経歴を鑑みても十分よくやってると思います」(前出のドラマプロデューサー)という話も聞かれた。

「そもそもSNSの書き込みやまとめサイトの記事は、何か批判的な声を探し出してきて取り上げ、無理やり可視化する拡声器みたいな面がありますから。今の若手俳優は、いずれにしてもそういう安易な批判を乗り越えていかないといけなくて大変です」(広告代理店関係者)

 批判も乗り越え、今年の顔になった吉岡だが、2018年はどのような活躍を見せてくれるのだろうか?

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