会見の後半では母親に電話をかけ「お母ちゃん、良かった。離婚できたから」と涙を見せるシーンも(撮影/西岡千史)
会見の後半では母親に電話をかけ「お母ちゃん、良かった。離婚できたから」と涙を見せるシーンも(撮影/西岡千史)

 YouTuberとなった松居一代(60)氏が動画を次々と投稿し、船越英一郎(57)氏へのドロドロの愛憎を告白した「松居劇場」は、離婚成立でついに幕となった。

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 その締めくくりは、16日午前に都内の超高級ホテルで華々しく開いた松居氏のぶっ飛んだ記者会見だった。

 その結末を見届けるために多数の報道陣が押しかけたが、松居氏は終始笑顔で「本当にうれしい」と自称「完全勝利宣言」を連発。

 会場入口には「本日は、朝早くからお越しくださいましてありがとうございます」と書かれたクリスマス仕様のウェルカムボードまで用意してあった。

 会見の後半では母親に電話をかけるパフォーマンスをして「お母ちゃん、お母ちゃん、お母ちゃん、良かった。離婚できたから、良かった」と涙を見せ、生中継で見ていたテレビ局のキャスター、コメンテーターらが思わず、苦笑する場面も。

 記者から現在の船越氏に対する気持ちについて質問されると、青春ドラマ張りに大声で「大っ嫌いです!」と叫ぶパフォーマンスを見せた。会見場内にいた記者から「痛いな~」という失笑も漏れた。

 焦点となっていた財産分与については、離婚調停で詳細を公開してはいけないことになっていると説明したが、船越氏が保有していた自宅建物の5分の1の所有権を「好意で買い取った」と主張した。そのほかの要求はほぼ松居氏側の希望通りになったとされ、「年内に人生の大掃除をすることができた」と満面の笑みで語った。

 これまで3万件以上の離婚に関わってきた夫婦問題研究家の岡野あつこさんは、一連の松居氏の行動を「あっぱれ」と評する。

「一般的には結婚後に稼いだお金は2人の共有財産とされ、離婚後は半分を相手に渡すことになっています。松居さんは結婚後にマツイ棒などのヒット商品をいくつも生み出し、その財産は何十億とも言われています。その半分を持って行かれるのはどう考えてもおかしいと考えたのでしょう。それを財産分与なしという結果に持ち込んだのは、本当にすごいことなのです」

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最初から、松居さんの巧妙な心理作戦だった?