ドラマの視聴率競争で圧勝の米倉涼子(撮影/遠崎智宏) (c)朝日新聞社
ドラマの視聴率競争で圧勝の米倉涼子(撮影/遠崎智宏) (c)朝日新聞社
アドリブが名物になっている西田敏行(撮影/伊ケ崎忍) (c)朝日新聞社
アドリブが名物になっている西田敏行(撮影/伊ケ崎忍) (c)朝日新聞社

 テレビ離れの影響もあってか、今秋のドラマも軒並み苦戦が続いているが、そんな中で平均視聴率20%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)近くと好調をキープしているのが、女優・米倉涼子主演のテレビ朝日系ドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」の第5期シリーズだ。

【アドリブが撮影名物になっている西田敏行】

 同ドラマは、2012年10月にスタートし、米倉扮するフリーランスの天才外科医・大門未知子の活躍を描いた作品の最新シリーズとなる。

「ドラマのジャンルの中でも老若男女が楽しめる医療モノはこれまで数多くのヒット作を生み出してきましたが、昔に比べてテレビが身近な存在でなくなった今の御時世、平均視聴率20%をとるというのは快挙と言えるでしょう。男勝りでクールビューティーな主人公の大門未知子と米倉さんのイメージもまさにピッタリですね」(テレビ誌編集者)

 そんな同ドラマの人気の理由としては、米倉の熱演が真っ先に挙げられるが、その一方で豪華共演陣の存在も欠かすことができないという。

 今シリーズには、西田敏行をはじめ、岸部一徳、遠藤憲一、草刈正雄、陣内孝則などのベテラン俳優が多数出演しているが…。

「撮影現場では演技派で知られる西田さんのアドリブが“名物”になっていて、作品にさらなる深みを出しています。はじめは驚いていた米倉さんも、今では西田さんのアドリブを楽しみながら演じていますし、今シリーズから加わった草刈さんや陣内さんも西田さんのアドリブに触発されて、伸びのびとした演技を見せています」とは同局の局員。

 視聴率の好調ぶりも手伝って、撮影現場の雰囲気はかなり良いようだ。

「一見クールに見られがちな米倉さんですが、じつはすごく謙虚で気遣いのできる人。自分が主演だからといって偉ぶるところはまったくなく、常に先輩たちを立てています。前シリーズでは泉ピン子さんとの共演が注目を集めましたが、ピン子さんも米倉さんにベタボレしていましたからね。米倉さんの人柄の良さもあり、共演する先輩たちも作品をさらに盛り上げようと気合が入っているのでしょう」(同局員)

 同ドラマが“失敗しない”のもうなずける!?(平田昇二)