ユーチューバーのヒカキンさん (c)朝日新聞社
ユーチューバーのヒカキンさん (c)朝日新聞社

 日本で発売されたiPhone Xは、表面のほぼ全てが画面になり、セキュリティとして顔認証機能を用いているのが特徴だ。売り上げは上々のようで、デジタル家電のマーケティング情報を扱う「BCNランキング」によると、今月に入りスマートフォンの売り上げ上位5機種のうち3機種がiPhone Xで占められているほどだ。本機は大ブームを巻き起こした初代iPhoneの発売から“10周年モデル”とされ、その王道を着実に歩んでいると言えよう。

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 だが、そんな一方でiPhone Xを入手した人からはツイッター上を中心に「使いづらい」という声が相次いでいる。iPhone Xを使用する20代男性はこう話す。

「正直使い勝手は良くないです。まず買ったときに画面保護シールを貼ったのですが、ここから大変でした。全部に貼らないといけないので、少しでもズレるとやり直しですからね。画面の縦横比も従来と異なり、使っていてまだ違和感があります。せっかくの全画面も、活用できるアプリもまだ少ないのが現状です」

 満を持しての全画面が、裏目に出てしまった格好だ。では、iPhone史上初の顔認証セキュリティのほうはどうか。だが、こちらもあまり評判が良くないようだ。極めつけとも言えるのが、あの大物YouTuber・ヒカキン(28)による11月12日の投稿だ。

「【悲報】iPhone XからiPhone 8にしました」というタイトルが付けられており、337万回以上再生され、1万件以上のコメントが寄せられている。

 動画の冒頭でヒカキンは、「すごくいいんだけど、iPhone Xに僕が向いてなかった」と述べ、その理由に顔認証を挙げていた。「(普段家では)さっと認証してくれるが、私ヒカキン、いつも出先では……これなんです」と、帽子にマスク姿を披露。「マスクしていると、顔認証でロック解けないんですよね」と打ち明けた。また、トレードマークのメガネ姿で登録しているせいもあり、「寝起きのメガネを外した姿だとロックが解けなかった」という。一方のiPhone 8では、「ホームボタンに指を置いてこう付けたらすぐ(ロックが)解けてる」と話し、指紋認証の速さと信頼性を実感したという。

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