「嫌われる勇気」では人間関係はラクにならない!? 元自衛隊メンタル教官がその理由を解説 (3/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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「嫌われる勇気」では人間関係はラクにならない!? 元自衛隊メンタル教官がその理由を解説

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<「感情」と「疲労」の3段階>/感情の反応の大きさと、疲労の深さにはそれぞれ3段階ある。人間関係トラブルの同じような出来事(AとB)でも、疲れがたまってくると、感情の反応が2倍の大きさになってしまう。だから、まずは「疲れのケア」が大事なのだ

<「感情」と「疲労」の3段階>/感情の反応の大きさと、疲労の深さにはそれぞれ3段階ある。人間関係トラブルの同じような出来事(AとB)でも、疲れがたまってくると、感情の反応が2倍の大きさになってしまう。だから、まずは「疲れのケア」が大事なのだ

 実際、アドラーの本を読んで感動し、「他人の評価を気にしない」ように努力し、「自分の行動の背後の欲求を分析し、問題解決に努力した」…が、結局長続きせず自信を失い、自己嫌悪。最終的には以前より落ち込んでしまう、ということが少なくないのです。

■人間関係をラクにするためには

 では、どうすればいいのでしょう。

 疲れすぎてしまった現代の日本人には、「嫌われる勇気」を唱えるよりも、日常生活の中での実践的な取り組みが必要なのです。近著『人間関係の疲れをとる技術』(朝日新書)で詳しく解説しましたが、人間関係の苦しみはゼロにはできません。でも悩みすぎてしまう体質からの脱却を目指すことは可能です。

 そのポイントは

 (1)自分自身の疲労をケアすること
 (2)感情の役割と仕組みを理解し、適切に感情をケアする方法を習得すること
 (3)人間というものを理解し、人への期待をゆるめること

 おもに、この3点になります。

 いずれも、知識として知り、「スキル」として磨くことができます。

 例えば、(1)の「疲労」は人間関係のトラブルとは双子の関係。疲れがたまれば人間関係が悪化するし、人間関係が悪ければ心の疲れがたまります。だから、疲労ケアは人間関係をラクにするためには重要なステップ。良質な睡眠と温かい食事、早めの休養が、かなり有効な対策になります。(構成/ライター・向山奈央子)


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