いずれも有料の時代劇専門チャンネルでのオンエアとなる。その理由について、スカパーJSAT株式会社の奥内哲也・プラットフォーム事業本部本部長補佐は会見でこう警鐘を鳴らした。

「時代劇が見られる環境が圧倒的に減っている。最近ではAmazonなど動画のネット配信の台頭がめざましいが、日本のテレビ時代劇作品はほとんど配信されていないのが現状だ。時代劇という日本の文化を守らなければいけないという思いでとり組んでいる」

 また、日本映画放送株式会社の宮川朋之・編成制作局局長は「民放地上派で時代劇の枠が消滅している」と会見で話した。時代劇をめぐり、“冬の時代”とも呼べる厳しい現状に“風穴”をあけられるか。期待したい。(文・河嶌太郎)