番組内では、カルビーのシリアル「フルグラ」、新潟魚沼産コシヒカリなど中国で流通する日本の輸入品などが紹介された。日本語で「栃木県産」「新潟県産」と袋に明記しているが、流通の過程で禁止地域産であることを不明確にしたり、生産地を「日本」とだけ記した中国語の説明シールを貼り付けていたという。他にも、新潟県産なのに「北海道産」と中国語で説明する商品も取り上げられた。そのなかで、「無印良品」の商品棚に置かれている食品や飲料物の中国語の説明シールを剝がすシーンが映し出された。

 早速、それを見た番組視聴者が反応したのか、新浪微博(中国版ツイッター)の話題のキーワードとして「無印良品」が突如1位として浮上した。新浪微博にある無印良品の公式アカウントにも、多くのコメントが書き込まれた。やはり「無印を信じていたのに」「日本の商品は買わない」という声もあったが、日本や「無印良品」に対する直接的な批判的なコメントは少なかった。「中国人が中国人を騙す」(今回の場合では中国の輸入業者を指す)、「番組が酷い」といったコメントも目立った。

 「無印良品」はここ数年、中国で非常に人気が高く、中国各地で約200店舗まで拡大している。「無印良品」の運営会社である良品計画の決算資料(2017年2月期上期)によると、中国市場の営業収益は約264億円で、営業収益全体の約16%を占めている。