銅メダル・錦織圭、「96年」の重い扉をこじ開けた“起死回生”のショット (1/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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銅メダル・錦織圭、「96年」の重い扉をこじ開けた“起死回生”のショット

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テニス競技では日本人として96年ぶりにメダルを獲得した錦織圭。(写真:Getty Images)

テニス競技では日本人として96年ぶりにメダルを獲得した錦織圭。(写真:Getty Images)

 リオ五輪・テニスの男子シングルス、錦織圭とラファエル・ナダル(スペイン)の3位決定戦は熾烈な戦いだった。錦織が第1セットを6-2で取り、第2セットも5-2と勝利まで1ゲームに迫ったところから要した約90分間。これが、日本テニス界にのしかかった「96年」という歴史の重みだったのか?

 試合時間2時間49分。最終スコアは6-2、6-7、6-3。1920年のアントワープオリンピックで熊谷一弥がシングルスで取った銀、さらに熊谷が柏尾誠一郎と組んで手にしたダブルスで獲得した銀が、日本がオリンピックで得た最古のメダル。それ以来となるテニス競技でのメダルを、錦織圭がその手につかんだ。

 通常、負ければ終わりのテニスのトーナメントにおいて、3位決定戦は五輪特有の戦いである。特に錦織は前日の準決勝で、世界2位のアンディ・マレー(英国)に1-6、4-6の手痛い敗北を喫していた。銅メダルをかけた一戦は、対戦相手のナダルだけではなく、連戦の疲れ、そして敗戦で喫した心の痛みとの戦いでもあった。

 もちろんそのような苦しい状況は、ナダルにしても同じである。いや、手首のケガからの復帰戦となる今大会で、シングルスだけではなく、ダブルスにもフル参戦していたナダルにとっては、心身の疲労度はより深かったかもしれない。


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