錦織圭は準々決勝を制しメダルに近づけるか(写真:Getty Images)
錦織圭は準々決勝を制しメダルに近づけるか(写真:Getty Images)

 期待に応える見事な泳ぎで金メダルを射止めた女子200m平泳ぎの金藤理絵。そして、銅メダルを獲得し、日本卓球界初となるシングルスのメダルをもたらした水谷隼。リオデジャネイロ五輪中盤戦も“チームジャパン”の勢いが止まらない。

 大会8日目は柔道がいよいよ最終日を迎える。男子100kg超級に出場するのは原沢久喜。この階級にはロンドン五輪の金メダリストで、世界選手権史上最多の8回優勝という王者テディ・リネール(フランス)がいるが、世界ランキング2位でシード権を持つ原沢とは決勝まで当たらない。リネールを倒すのは容易ではないが、原沢は決勝まで勝ち進み、大金星を狙いたい。山部佳苗が出場する女子78kg超級もロンドン五輪の金メダリスト、イダリス・オルティス(キューバ)と于頌(中国)の2強がいる。だが、山部は、田知本愛との熾烈な国内代表選考を制して、初の五輪代表を勝ち取った意地でメダル獲得を誓う。

 テニスは錦織圭(世界ランキング7位)が準々決勝に臨む。対戦相手は世界ランキング11位のガエル・モンフィス(フランス)。ランキングだけ見れば格下だが、高い身体能力でコートをカバーするモンフィスの守備力は侮れない。過去2戦2勝と相性はいいが、決して油断できない相手だ。この試合に勝てば、準決勝ではロンドン五輪覇者で“ビッグ4”の一角、アンディ・マレー(イギリス)との対戦が濃厚。自身初のメダルにまた一歩近づけるか。

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