もちろんこれだけではない。群上市の名物「奥美濃カレー」は、隠し味にみそを。多治見市のご当地グルメ「たじみそ焼きそば」その名の通り、みそと絡めて食べるのが特徴だ。さらに、金華山山頂にある展望レストランで提供されている「信長どて丼」は、豚のホルモンと牛すじをみそでコトコトと煮込んだ“どて”をご飯に乗っけたもの。「岐阜市ご当地B級グルメフェスティバル」で見事グランプリに輝いた一品だ。

 もともと、愛知、三重、岐阜は大豆だけでつくられた豆みそ文化圏であり、八丁みそがその代表だ。名古屋めしにもみそを使用したものが多く、みそカツ発祥と言われる三重でも、やはりみそ料理が多く存在している。当然、岐阜でも、みそ煮込みうどん、みそすき焼き、みそおでん、みそせんべいと、当たり前のようにみそが使用されているのだ。

 また、岐阜県関市の武儀地域には、古くから保存食として「玉みそ」作りが伝えられている。玉みそは、蒸してつぶした大豆を丸め3カ月間乾燥させた後、米こうじの入ったしょうゆに数カ月から数年つけ込んだもの。薬味やかつお節などを混ぜて、お酒のつまみにしたり、ご飯のおかずにしたりして楽しむという。

 これほどまでに生活に入り込んでいるみそ。あまりにも当たり前すぎて、みそ好きであることにも気づいていないらしい岐阜県民に、本物のみそ魂を感じた?

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