『パタリロ!』連載38年、一度もネタに困らない! 魔夜峰央さん才能の秘密 (2/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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『パタリロ!』連載38年、一度もネタに困らない! 魔夜峰央さん才能の秘密

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魔夜峰央さん1953年、新潟県出身。横浜在住。1973年「デラックスマーガレット」(集英社)でデビュー。1978年、「花とゆめ」(白泉社)にて代表作『パタリロ!』の連載を開始中。『パタリロ西遊記!』などのスピンオフ作品を生む大ヒット作となる。1982年、フジテレビ系列で『パタリロ!』がアニメーション化。現在も『パタリロ!』を連載。また、「まんがライフ」(竹書房)では年に1回、『眠らないイヴ』を掲載している

魔夜峰央さん
1953年、新潟県出身。横浜在住。1973年「デラックスマーガレット」(集英社)でデビュー。1978年、「花とゆめ」(白泉社)にて代表作『パタリロ!』の連載を開始中。『パタリロ西遊記!』などのスピンオフ作品を生む大ヒット作となる。1982年、フジテレビ系列で『パタリロ!』がアニメーション化。現在も『パタリロ!』を連載。また、「まんがライフ」(竹書房)では年に1回、『眠らないイヴ』を掲載している

恋した相手が埼玉県民という悲劇…(『翔んで埼玉』より)

恋した相手が埼玉県民という悲劇…(『翔んで埼玉』より)

――バレエダンサーの奥さまには日々「愛してる」の言葉を欠かさず、ご家族の仲が本当に良いと評判です。家庭内の環境は、作品にも反映されますか?

 どうなんでしょう。自分ではわかりませんが、仲が良いのは確かです。みんなバレエをやっているから共通の話題があって、非常に助かっていますね。娘はツイッターなどで作品を宣伝してくれたり、カラーをやってくれています。それと、猫好きなので猫の話題もありますね。家猫の他に地域で面倒を見ている外猫もいて、今朝も常連さんにご飯をあげてきました。

――奥さま、お嬢さま、ご子息、そして先生と、家族全員でバレエをされているんですね。44歳からバレエを始めたという先生の衝撃的なバレリーナ姿、テレビで拝見しました。

 自分でも衝撃的でした……。バレエ漫画も描いたことはありますが、すごく難しい。批評家がそばにいるから(笑)。指一本の角度が違うだけで怒られるんです。山岸凉子先生が仰っていたんですが、決めポーズを1枚描こうとすると、下絵だけで1日かかるということでした。重心が地球に対してピタッと決まっていないと、本物じゃないということです。それを探り当てるために何度も何度も描き直して……あんなに難しいものはないですよ。

――今回、ネットで盛り上がった『翔んで埼玉』で、初めて先生の作品を手にとった若い読者も多いかと思います。今は電子化によって昔の作品も手に取りやすく、読者にとっていい時代ですね。

 たぶん私にとってもいい時代なんだと思います(笑)。『パタリロ!』は巻数が多いので挫折しちゃうかもしれませんが、最初の10冊をまず読んでいただけたらと思います。どこから読んでも大丈夫なんですけど、10巻まで読むとだいたいのキャラクター設定がわかりますから。ぜひ一歩踏み出していただけたらうれしいです。

――『パタリロ!』では、同性愛者のバンコランやロリコンのヒューイットなど、さまざまな趣向を持ったキャラクターたちが登場します。ギャグ仕立てなので受け入れやすく、しかしそうした耽美(たんび)な部分も確かな魅力になっています。

 基本的には、全部自分の中にあるんでしょうね。ブラックな部分もあれば、パタリロやバンコラン、ヒューイット的な部分もある。自分にないものは出せませんから。自分というものが球体のように丸くあるとすると、ここがパタリロで、ここがバンコランで……という形になっているのではないかと思うんですね。

――作品にはブラックユーモアが随所に見られますが、先生の人柄なのか陰湿な部分がありません。『翔んで埼玉』もそうですが、ディスられても否定されている気がしない、逆に肯定されているような気もします。

 そうですね。物事を否定したらそこで終わっちゃって、何も始まりませんから。何でもあり、何でもいらっしゃいと思っています(笑)


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