東武百貨店の「豪快!和牛づくしの満福巻」(左)と「大間本まぐろ巻」
東武百貨店の「豪快!和牛づくしの満福巻」(左)と「大間本まぐろ巻」
スリーエフの「鬼のこん棒シュー」
スリーエフの「鬼のこん棒シュー」

 今や2月の大きな商戦のひとつでもある「恵方巻き商戦」。記念日文化研究所によると、昨年の市場規模は推計540億円。バレンタインが推計1250億円だというから、その半分に迫る勢いだ。恵方巻きといえば、毎年変わり種商品が話題になるが、今年はついに数万円する超高級品も登場した。各社が知恵を絞った注目の恵方巻きにはどんなものがあるのだろうか。

 今年、並々ならぬ意気込みを示すのが東武百貨店だ。東武百貨店・魚力の「大間本まぐろ巻」は、その名の通りまぐろの最高峰である大間産本まぐろを巻き込んだ逸品で、お値段はなんと2万5千円(税込み)。まぐろは赤身と中トロが混ざる部分を400gも使用している。上部には金粉があしらわれ、まるかじりするにはおそれ多いほどの豪華さだ。

 東武の豪華な恵方巻きはこれだけではない。肉好きにおススメしたいのが、キッチンスギモトの「豪快!和牛づくしの満福巻」(2万160円、税込み)。こちらは海苔の代わりにローストビーフでご飯を巻いた、なんとも豪快な恵方巻きだ。中には230gの熟成和牛のステーキが巻き込まれている。外を巻いているローストビーフも230gあるので、合わせて460gもの肉をご飯とともに味わえる。長さも28センチあるので、食べ応えは十分といえそうだ。いずれも予約限定商品なので、早めのチェックをおススメしたい。

 一方、昨年の世相を恵方巻きに反映させてきたのが、松坂屋上野店だ。昨年、日本を大きく沸かせたラグビー日本代表、そして五郎丸歩選手。そんな五郎丸選手にあやかって発売されるのが佃浅の「五郎巻」(1350円、税込み)だ。恵方巻きと五郎丸選手をどうやって関連付けるのか、気になるところだが、そこは具材に注目してもらいたい。中に巻き込まれているのは、ごぼうとローストビーフ。「ご」ぼうと、「ロー」ストビーフで、ごロー巻……若干苦しいような気もするが、一応、その名に偽りなし(?)なのだ。

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