「ペットボトルに入っている場合は、開栓後、冷蔵保存をしてください。密封タイプは、その名の通り密封された構造となっているため、開栓後も常温保存で構いません。ペットボトルのタイプが要冷蔵なのは、中栓を開けると同時に醤油が空気に触れることで、酸化や劣化してしまうためです」(キッコーマンの担当者)

 電気製品が普及していない時代には、家庭で常温保存されてきたそうだが、現代では冷蔵庫がどの家庭にもあるので、冷蔵保存を進めているという。

 続いて、バター・マーガリンはどうだろうか。これらのパッケージには一般的に「要冷蔵」と記載されている。

「開封前から10℃以下の環境で保存するよう、周知しております。当然ですが、バター・マーガリンは常温の環境下では溶けてしまうのが、その理由です」(雪印メグミルクの広報)

 常温に放置したものを再度、冷蔵や冷凍しても、すでに品質が劣化しているので、手を付けないほうがよいという。

 反対に、冷蔵保存が適さないのが油類だ。

「当社で販売している商品は常温暗所での保存をお願いしています。これは開封後でも同じ。特に、ごま油やオリーブオイルは低温で保存すると固化・白濁してしまいます」(J-オイルミルズの担当者)

 ただ、常温でも「暗所」ではない場所で保管すると、酸化が進む原因となるので、ご注意を。どの調味料も、使いきるまでには比較的、長い期間を要しがち。そんな中でも最後までおいしく利用するため、それぞれに適した環境で保存したい。

(ライター・藤麻迪)