富山県射水市に本店がある「麺家いろは」は1993年にオープンした。東京ラーメンショーで2009年から3連覇を果たしたほか、14年に王座奪還と4度の栄冠に輝いている。さらに東京や京都、神奈川などに出店、香港や中国など海外にも進出している。富山ブラックの全国的な知名度を高めようという経営戦略は明確だ。スープは鶏がらだけから、魚介を混ぜて野菜の割合を増やすなど、変化を繰り返してきた。

 通信販売は2005年からスタート。富山ブラックだけでなく、シロエビ塩ラーメンとあわせた「白」「黒」のセットでも販売するなど、新しいアイデアを次々と打ち出している。

 コンビニやスーパーで入手する方法もある。食品メーカー数社が、ご当地ラーメンのシリーズ商品として発売している。「寿がきや食品」は、2009年にカップ麺の「全国麺めぐり 富山ブラックラーメン」、11年に袋麺の「即席富山ブラックラーメン」を発売した。食べやすさより、再現性にこだわり、かなり濃い味付けになっているが、売り上げは年々増加しているとのこと。

「200円以上の高価格帯で売れ続けている商品は少ない。新幹線開通で北陸への注目度が高まり、コンビニやスーパーからの採用も増えている」(寿がきや食品担当者)

 富山県民に愛されてきた黒いラーメンが、全国を席巻する日も近い!?

(ライター・若林朋子)