「PlayStation(PS)」の最新機種PS4
「PlayStation(PS)」の最新機種PS4

 ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)が初代「PlayStation(PS)」を発売したのは1994年の12月3日。その後、PSのラインアップでは、据置型ゲーム機として「PS2」「PS3」が、携帯型では「PSP」「PS Vita」がリリースされ、昨冬から今年初めにかけては新たな据置型機種の「PS4」が世界各地で発売。今年8月には、PS4の世界販売台数が1000万台を突破した。

 ソーシャルゲームが登場した今でも、変わらぬ人気を誇るPSも今年で初代誕生から20周年。それを記念してPS公式サイトでは、「1万人が選ぶ『プレイステーション』歴代人気ソフト」ランキングを発表している。

 単なる「人気総合ランキング」だけでなく、「リメイク・次回作をつくってほしいランキング」なども公開されているが、なかでもゲームの進化を実感できるのが「盛り上がるゲームランキング」。というのも、このランキングで昭和生まれ世代と、平成生まれ世代とを分けてみると、上位の結果が全く異なるのだ。

 まず、昭和世代のトップ3を見ると

1位「桃太郎電鉄11 ブラックボンビー出現の巻」
2位「桃太郎電鉄7」
3位「みんなのGOLF」

 となっている。アラサーからお父さん・お母さんと呼ばれる世代にとっては、一度はやったことがある、というゲームがこの中に入っているのではないだろうか。

 一方、平成世代のトップ3は、

1位「モンスターハンターポータブル 2nd G」
2位「モンスターハンターポータブル 3rd」
3位「ウイニングイレブン8 ライブウエアエヴォリューション」

 という結果に。昭和世代は、「集まってプレイする」。平成世代は「通信対戦ができる」。世代によってプレイスタイルが如実に異なることが読み取れる。

 すごろくのようなゲームである「桃太郎電鉄」。シリーズや操作の容易な「みんなのGOLF」は、ともに最大対戦人数が4人だ。つまり、昭和世代は仲間で集まり、1台のハードウェアで楽しめるゲームが「好き」と回答したことになる。一方で、平成世代のトップ2を占める「モンスターハンターポータブル」シリーズはワイヤレスLANによる対戦が可能で、3位の「ウイニングイレブン8 ライブウエアエヴォリューション」もオンライン対戦ができる。つまり、平成世代がほかの人とゲームをするときには、何らかの手段で通信対戦をしている場合が多いことがうかがえる。

 また、同じく「盛り上がるゲームランキング」の男女別結果も、興味深いデータとなっている。女性からナンバーワンの評価を得たのは「ぷよぷよ!」。男性のランキングで同ゲームは9位に入っていることを考えると、女性から支持を得ていることが読み取れる。

 PS公式サイトによると、「ぷよぷよ!」は30歳以上の女性から圧倒的な支持を得ているろいうことだ。また、回答からは「家族で楽しめる」、「仕組みがわかりやすかったので、子どもと遊ぶことができるゲームだった」などの意見があったという。多人数でのプレイや、普段ゲームをしない人でも楽しめるのが、女性からの人気の秘密であるようだ。

 なおPS4からは、「シェア機能」と呼ばれるシステムが搭載されている。ひとりがゲームソフトを持っていれば、ネットワークを通して「フレンド」とともに同じゲームをプレイできる機能だ。さらにプレイ動画などを共有することもできる。このシェア機能の登場により、人気ゲームの傾向が今後また大きく変わるかもしれない。

【関連リンク】
1万人が選ぶ「プレイステーション」歴代人気ソフトを発表!
http://www.jp.playstation.com/cp/topics/2014120101.html