ロンブー淳(左)とサバンナ高橋(右)。二人が番組内で使用している動画撮影アプリも話題に
ロンブー淳(左)とサバンナ高橋(右)。二人が番組内で使用している動画撮影アプリも話題に

 突然ですが、問題です。

 「グルメ」「アイドル」「歌」。これらにある言葉をつけると、それぞれの魅力がぐぐっと増す、キーワードがあります。それは、なーんだ?

 答えは、“ご当地”。

 ご当地グルメに、ご当地アイドル、そしてご当地ソング。郷土愛にあふれる日本人は、ふるさとの文化や風土を反映したモノやコトが大好き。一方で、その地域差をおもしろがる好奇心を持ち合わせているから、「ご当地モノ」は、全国津々浦々から支持を集めているのです。

 そして、今、多くの人の関心が高いのが「ローカル番組」。

 地元色が濃い構成からは、いつも新しい発見や驚きが得られるし、なんてったって、今やテレビは、アミューズメント。外出先でもスマホやタブレット端末から視聴できるし、見た感想をすぐにSNSで仲間と共有できちゃう。もっと楽しまなきゃソン、てなもんです。

 なかでも注目株は、お笑いの聖地・関西局のローカル番組です。

 聖地らしく、芸人さんが活躍する番組が多いけれど、笑いの感度が高い関西人は、それだけでは満足せぇへん!

「自分もボケたい&つっこみたい」と、どんどん番組にモノ申す、つまり日本一インパクトの強い“視聴者参加型”なのが、関西ローカルテレビなのです。

 例えば、関西発で全国的に人気に火がついた朝日放送制作の「探偵!ナイトスクープ」や「新婚さんいらっしゃい!」などが、その好例。「一般人をそこまでいじってええんかいな」、と視聴者がテレビの前で思わずつっこむという現象が起こるのも、納得です。

 また、関西限定の「ごきげん!ブランニュ」や「雨上がりのやまとナゼ?しこ」、「なるみ・岡村の過ぎるTV」など、全国区で人気の芸人やタレントが、「関西枠やから」と、肩ひじ張らず、素で盛りあがっている姿に萌えるファンが続出。

 東京都墨田区在住の30代女性は、「東京では見られない、コテコテのお笑いが恋しい」と、月に一度、大阪に住む親戚から録画したDVDを送ってもらっているほどの熱の入れよう。

 芸人も素人も同じ目線で、「もっとおもろいことしたろ!」と、奮闘している番組構成だからこそ、見ている側もまるで現場にいるようなリアル感を持って、一緒に楽しめるんですね。

 そんな関西ローカル枠に、2014年2月、新しい視聴者参加型がスタートし、早くも話題をさらっています。

 ロンドンブーツ1号2号の田村淳と、サバンナの高橋茂雄の初ダブルMCというだけでも超レアな「淳とシゲオのド深夜放送 キャー?ムービーシェアリング」(朝日放送 土曜深夜25:19~)です。

 二人がルームシェアしているという設定で、互いに一週間、何をしていたかを赤裸々にトークする異例の構成。

 しかも、トークのネタは、それぞれが自ら撮影したプライベートムービーの映像だから、「いつ、どこで、誰と、何をしていたか」が、丸裸。

 このプライベートムービーは、番組と連動しているスマートフォンアプリで公開され、MCのアカウントに向けてコメントが可能。

 これまでプライベートは謎だったモテ男たちの私生活がのぞけて、つっこめるとあって、すでに番組初回が終わった後に、MCアカウントのフォロワーが1万人を突破。関西だけでなく、放映していない全国からも注目を浴びている大型バラエティー番組です。

 さらに番組中で二人が使用している、動画撮影アプリ「メチカブーラ」にも注目。動画を簡単にショートムービー化できる優れモノで、現在、自分が作った動画がCMになったり、ハワイ旅行があたったりする動画投稿キャンペーンを実施中なので、要チェックです。

 なんだか、2014年は、この番組から、アプリを使った“プライベート動画”がブレイクしそうな勢いになってきました。笑いだけでなく、社会のトレンドまで作っちゃいそうな関西局ローカル番組、恐るべし!ですぞ。