部下の成長を止めてしまう「何気ない一言」 (2/3) 〈ダイヤモンド・オンライン〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

部下の成長を止めてしまう「何気ない一言」

安藤広大ダイヤモンド・オンライン
写真はイメージ(GettyImages)

写真はイメージ(GettyImages)

■何気なく褒めると部下は「勘違い」する

 プロセス重視の弊害として有名なのが、「残業アピール」です。

 先ほどの小学生のように、頑張っている姿を褒めるのであれば、「遅くまで残って働いている部下」も褒めなくてはなりません。

 定時で仕事を終えて結果を出している部下と、残業してようやく結果を出している部下。

 同じ結果だとするならば、評価されるべきなのは、当然、前者のほうです。

 しかし、後者の部下も「よく頑張っているな」と、ついリーダーは褒めたくなってしまうでしょう。

 ここで、プロセスを無視する「リーダーの仮面」が大事になってきます。

 残業する姿を見て、「よく頑張っているな」と声をかけたとします。

 すると、部下はどのように考えるでしょうか。

「上司がいるときは残業したほうが有利だ」

「結果が出なくても、『遅くまで頑張っている』と言えばいいんだ」

 そのような思考になります。

 リーダーが残業を評価している気がなくても、何気ない一言によって「評価されている」と部下に思わせてしまうことになり、認識のズレが生じるのです。

■プロセス管理を省くと「労働時間」は減る

 これは、営業部門とクリエイティブ部門を統轄する、ある広告会社の部長の話です。

 彼も当初はプロセスを重視したマネジメントをしていました。

 営業部門ではモチベーションを上げることを大事にし、クリエイティブ部門でもプロセスを管理する状態でした。

 その結果、部全体で管理する工程が増え、全体の労働時間も減らず、チームがどんどん疲弊していったと言います。

 そこで、プロセスへの介入は一切やめて、結果だけを管理するようにしました。

 営業部門は、訪問数と提案数の結果だけを確認。クリエイティブ部門も、途中経過を見ず、それぞれのクリエイターの等級に合わせて報告と指導の回数を設定しました。

 そうすることで、労働時間を減らしながらも自らで回せる仕事が増え、部署全体の働き方が改善されていったそうです。

 これまで部下のプロセスを褒めてきた人が、それをやめるのは葛藤があるかもしれません。しかし、仮面をかぶり、実践してみてください。任せてみてください。

 きっと、そのうち部下の成長スピードを実感するでしょう。


トップにもどる ダイヤモンド・オンライン記事一覧



おすすめの記事おすすめの記事
関連記事関連記事
あわせて読みたい あわせて読みたい