●婚活がうまくいかない筆頭はキャバクラ感覚男とバーチャル婚活男

 婚前交渉を持とうとする男の婚活がうまくいかないのは、誰の目にも明らかだが、相談所アドバイザーにしかわからない特徴もあるという。

「いろんなタイプがありますが、代表的なのが『キャバクラ感覚男』です。お金を払ったのにいい女性と出会えないという発想の男性は、十中八九、婚活はうまくいきません」

 相談所は、お金を払えば好みの女性と出会える場と思っている男性が一定数いる。お金を払っているためか、自分が選ぶ立場にあると思っているようだ。しかし、料金を支払っているのは女性も同じ。男性は選ぶ立場であり、同時に選ばれる立場でもある。その理解が足りていない男性は、婚活が長引く傾向にあるのだという。

「理想のお相手とマッチングさせることも相談所の大切な役目のひとつなので、ご期待に添えるよう最大限努力しますが、最終的に出会えるかどうかは、ご本人の婚活への考え方とスペック次第です。大切なのは『選ぶより選ばれる姿勢』。残念ながら払った金額は関係ありません」

 キャバクラ感覚男に次いで多いのが、「バーチャル婚活男」。

「相談所のシステムによっては、婚活相手の情報をデータで検索できることがあります。よくいるのが、そのデータを見てひたすらセレクトばかりしている男性です」

 お気に入りはたくさん見つけるものの、データを集めて満足し、そこからなかなかお見合いの申し込みや、デートに誘うなどの行動に移さないのが、バーチャル婚活男の特徴だという。

「データを集めると、比較対象が増えるので、知らず知らずのうちに相手に求める条件が上がっていきます。それによって少しでも条件が合わないと思うと、選択肢から外してしまい、さらにチャンスを逃しています。実際に申し込んで会ってみないことには、どんな人かわからないです。ハードルを上げすぎてしまった結果、相手からの申し込みは『理想と違う』と全て断り、自分から申し込んだ人は理想が高すぎて全て断られ、リアルでは1人も会えない、という男性もいらっしゃいました」

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60代でも子どもを望む男は多いが…