中高年の6人に一人は調子が悪い!「テストステロン」値が原因解明のカギに (2/2) 〈ダイヤモンド・オンライン〉|AERA dot. (アエラドット)

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中高年の6人に一人は調子が悪い!「テストステロン」値が原因解明のカギに

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※写真はイメージです (Getty Images)

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図1-1

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●「体調管理」を怠って元気に過ごせない人が増加!

「元気がない」「やる気が出ない」「だるくて疲れがとれない」「うつっぽい」などの体調不良はまとめて「更年期障害」と言われています。女性の更年期は良く知られているかもしれませんが、男性の「更年期障害」は、ほとんどの人が知らないことでしょうし、「自分には関係ない」と思っている人が多いことでしょう。

 2014年調査の総務省の統計では、40歳以上の日本の男性人口は3400万人とされています。そのうち男性更年期障害の潜在患者は、600万人であるという推測のデータがあります。

 中高年の6人に1人は隠れ更年期障害という計算になります。

 男性の「更年期」という言葉はまだ一般的ではありませんが、言い換えれば「テストステロンの低下による体調不良」のこと。それが当てはまる人たちが多いのです。

 さらに怖いデータがあります。今の日本人の60歳以上では、4人に1人が認知症、5人に1人が糖尿病になるとも言われています。実は、認知症、糖尿病の発症にもテストステロン低下に関係があると、さまざまな研究で明らかになっています(これらは本書の4章で詳しくご説明します)。

 ではテストステロンの低下は、どのような体調不良を起こすのか。

 人によってさまざまですが、図に列記したような症状が、色々な組み合わせで、起きてきます。「身体」「性機能」「メンタル」のトップ3の症状が70%以上。この3つが絡み合って男性を苦しめています。

●テストステロン低下の体調不良がうつと間違えられてしまうと危険

 特に若いほど男性では身体症状より心の症状が強く出やすい傾向があります。気力、仕事能力、集中力の低下で、何かミスをすれば、そのふがいなさで、気分が落ち込みます。

 そして「気持ちが塞ぐ」「体がだるい」「眠っても疲れがとれない」という症状を、うつだと勘違いして、精神科や心療内科に駆け込んでしまうケースが多発しています。そこで抗うつ剤を処方されてしまうと、症状は改善しない上に、抗うつ剤を飲む量がどんどん増えていき、ひどい場合は自殺にまで追い込まれるという悲しい事態も起きています。

 日本の自殺者の7割が男性というデータ(警察庁「自殺統計」より厚生労働省自殺対策推進室作成)からも、男性が女性よりもメンタルストレスに弱く、何か困ったことが起きても誰にも相談せずに抱え込んでしまうのだろうと推測できます。

 まずは、精神科に行く前に、テストステロン値を調べるためのホルモン検査をしてほしい、そして、精神的に追い込まれてしまう前に、私は男性医学専門医として相談にのり、男性の元気をサポートしたいと思っています。


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