鈴木:結局、「東大を出て出世している人間」と「そうでない人間」の違いがあるとすれば、それは「ロールプレイングができるかできないか」「シナリオが書けるか書けないか」の違いに尽きるでしょうね。
こういう非認知スキルって、学力とか学歴とはまったく関係がない。東大卒の方でも、非認知スキルがない人って割と多いようですから……。
津田:わかります。まさにIQとEQの違いというか。
鈴木:これからは「思考力」とひと口に言っても、そういった方面に思考力を使える人が求められるようになっていくと思いますね。
●なぜ『あの人はなぜ、東大卒に勝てるのか』を書いたのか――津田久資からのメッセージ
おかげさまで本書は、早くも第6刷まで版を重ね、電子版も合わせて3.4万部を超える反響をいただいている。
しかも、元外務省主任分析官の佐藤優さんにはこんな書評まで書いていただいた。
※参考:↓佐藤優氏による書評↓
佐藤優・評「今週の本棚」『毎日新聞』2015年11月8日付 朝刊
この本で僕のことを初めて知った人からは驚かれるが、じつは僕自身も灘高校・東大法学部の卒業生だ。
かつてそこそこ「お勉強」ができた僕も、社会に出て博報堂やボストン コンサルティング グループで働くようになると、いやと言うほど敗北を味わわされた。
いや、自分でガックリくるようなミスや見落としは、いまでもけっこう多い……。言うまでもないことだが、仕事が「できる」と勉強が「できる」は、まったく別のことである。
社会人になって以来、「なぜ自分が負けたのか?」「なぜ相手が勝ったのか?」を考える機会が、僕には幾度となくあった。
僕たちはなぜ発想で勝ったり、負けたりするのだろうか?
なぜ仕事がうまくいったり、いかなかったりするのだろうか?
その問いをずっと考えてきた僕が、自分なりにたどり着いた結論――それを一冊に凝縮したのが本書『あの人はなぜ、東大卒に勝てるのか――論理思考のシンプルな本質』だ。
「学歴の壁」を突破してビジネスで結果を出したいという人、そして、まずまずの学歴はあるのに仕事で悔しい思いをしている(かつての僕自身のような)人には、きっと役立つ本になったと確信している。
少しでも興味を持った人は、ぜひ一度、お近くの書店さんで手にとっていただき、「最初の1ページ目」だけでも見ていただけるとうれしいです。