チャマ(写真、雌)は2003年、米カリフォルニア州のサンディエゴ生まれ。

 ウィークエンドはドッグランへ行ったり、二人であちこちと散歩をしたりして、かわいいね!と言われ、得意でもあった私。

 チャマは人が大好きで自分が犬だとは思ってなかったよね。3年後に帰国が決まり、面倒な動物検疫の準備に1年。背中にマイクロチップを入れられ、スキャンされて、13時間余りの飛行中は心配で仕方なかったよ。

 なんとか無事、関西国際空港に到着し、宮崎へ。チャマは車に乗ることが好きではなかったけど、その後は新潟の小針浜、富山の雨晴海岸、鹿児島枕崎、鳥取大山、五ケ瀬ワイナリーなど、たくさんの場所へ一緒に行ったね。

 乳腺のしこりを取り除くための数回の手術と乳がん手術。10こ見えてたお乳はすべてなくなってしまったけど、何とか乗り越え、家の近くの海岸など日頃の散歩コースをグイグイひっぱって歩き続けてくれたね。

 そんなチャマだったけど、一昨年の後半頃から多飲多尿、去年の2月にはフードを食べなくなり、その都度ドクターへ。特に異常は見つからないとの言葉を信じ、血液検査はしなかった。

 6月頃から、朝方に吐いていることが多くなり、血液検査をすると、末期の腎不全と貧血。

 犬の場合、人工透析をすることはほとんどなく、点滴での治療も時すでに遅し、体に毒が回り、何度も痙攣を起こした。6度目の痙攣の中、チャマは私の腕の中で息絶えた。7月を迎えることはできなかった。

 よく頑張ったね。後悔、反省だらけだけど、今は虹の橋で私を待ってくれていることを信じ、泣くことをやめて、もう少しチャマと歩いた道を思い出しながら歩き続けていくよ!

谷裕子さん 宮城県/67歳/無職)

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