うちのワンコはボーダーコリーの女の子、名前はミューズ(写真)です。
 ホームセンターのペットコーナーで、主人と目が合い、ぴょんとジャンプしたところを主人が抱き上げたのがミューズとの出会い。
 ミューズに出会うまでは、拾った雑種犬を2匹飼っていました。その犬たちが亡くなって3年間、出会いがありませんでした。
 ボーダーコリーは初めてなので調べてみると、牧羊犬ですごく遊び好き、運動量が豊富とありました。それならフリスビー、アジリティーなど、いろんな遊びをしようと夢がふくらんだものです。
 しかし、ミューズはフリスビーは数回やるだけ。アジリティーにも興味なし、ボールを投げても追いかけない。ただしおやつにつられると、ボール遊びなどは家の中で少しだけやります。
 お散歩も得意なほうではなく、誘ってもなかなか出てきません。でも、車で出かけるお買い物は大好きです。「お買い物に行くよ」と言うと、誰よりも先に玄関にやって来ます。
 中でも、ペットも同伴できるホームセンターでカートに乗るのが大好きで、得意げな顔で乗っています。
 ある日、主人と渋々散歩に出かけたミューズが、親子の野良に遭遇。すると突然、子猫がミューズに襲いかかり、鼻を一撃。主人まで足を噛まれました。
 ミューズの鼻に血のにじんだ3本の引っ掻き傷。主人の足からも血が出ていました。それ以来、ミューズは猫が怖くなり、見ただけで逃げてしまいます。
 こんなダメダメなミューズも今年8歳になりました。
 ミューズがいるだけで、私も主人も思わず顔がほころぶ楽しい日々を過ごせています。出会った時の夢はかなわなかったけれど、これからも、元気で笑っていてほしいと願っています。

(中村美由紀さん 東京都/59歳/主婦)

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