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若いキャストたちの活躍がたのしみな夏文・中島かずき |

若いキャストたちの活躍がたのしみな夏 8月に入り、いろんなことが慌ただしくなってきました。
『髑髏城の七人』が7日に大阪で幕を開けます。
いよいよですね。
稽古に何度か行ったのですが、今までの『髑髏城』とは違うものが立ち上がっていてスリリングでした。
僕も早く本番が見たいです。
通称『ワカドクロ』というだけあって、稽古場も若いですね。
周りはいつもの劇団員なので、平均年齢にすれば、そこまで若返ってはいないはずなのですが、メインが若いと随分印象が違います。
早乙女太一くんは、気がつくとアイスキャンデーを食べている。
暑くて喉も渇くのでしょうが、ほんとうにしょっちゅう食べているので、「お前はアンクか」と突っ込みたくなります。
まあ、突っ込んでもこの稽古場だと誰もわかってくれないでしょうし、だからといってみんなに「いや、アンクというのはね・・・」と説明するのもむなしいので、心の中で突っ込むにとどめておきました。
ちなみにアンクというのは『仮面ライダーオーズ』に登場するグリードという怪物の一人で・・・って、説明しだすと、ほら、野暮だ。
『仮面ライダー』といえば、『仮面ライダーフォーゼ』も放映まで一ヶ月を切り、雑誌などで紹介されるようになりましたね。
かなり斬新なデザインなのでいろいろ意見はあるようですが、こちらとしては、とにかく面白いものにしようとキャスト・スタッフ一同で頑張ってるので観て下さいというしかないです。
番組が全てですからね。
若いといえば、こちらもキャストは若い若い。
メインの登場人物がみんな高校生なので、当然と言えば当然なのですが、オーディションの時から20歳より下のコたちを中心に会っていました。
「今年、高校を卒業しました」とか「まだ高校生です」というコ達がぞろぞろいて、自分の子供よりも若いのですが、これがみんなしっかりしている。
その年齢でこういう仕事をしようという気持ちがあるせいかもしれませんが、やりとりなど聞いていると、みんな年齢よりも上に見えて、感心しました。
まあ、さすがに演技に関しては上手い下手はありますが。
オーディションというのは難しいものです。
こちらとしてはその時の役柄に合うかどうかで見ていますし、そのことは説明もするのですが、受ける側になると、そう割り切れるものじゃない。
落ちた人間にすると、全人格否定されたような気になるのもわかります。
芝居も上手いし、とても魅力的なんだけど、今回合う役柄がないということだってある。
まさに縁ですね。
何十倍という倍率をくぐって決まった『フォーゼ』のキャストは、決まってみれば適材適所な感じです。
僕も、役者を見て書く当て書きが得意なので、こちらも早く作品を見て、今後にフィードバックしたいなと思っています。
『ワカドクロ』と『フォーゼ』どちらも若いキャストが、どれだけ頑張ってくれるか楽しみです。
(更新 2011/8/ 5 )

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プロフィール
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中島 かずき(なかしま・かずき) 劇作家、脚本家。福岡県出身。1985年より劇団☆新感線の座付き作家に。「阿修羅城の瞳」「髑髏城の七人」などの物語性を重視したエンターテイメント時代活劇"いのうえ歌舞伎"を多く生み出す。「アテルイ」で第47回岸田國士戯曲賞受賞。コミック原作や、アニメ「天元突破グレンラガン」(07、09)脚本・シリーズ構成、「仮面ライダーフォーゼ」(11)メイン脚本など幅広く活躍。脚本を手がけた「真田十勇士」(演出:宮田慶子、主演:上川隆也)が8月から上演される |