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「待ってました!」の『薔薇サム』大阪公演、スタート!

文・中島かずき

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 劇団☆新感線の『薔薇とサムライ』大阪公演が始まりました。

 今回は、この『薔薇サム』と『戯伝写楽』という二本の新作舞台が同時に上演されているので、かなり慌ただしいです。
 東京の千秋楽は一日ずれ。
 大阪公演も二、三日の違いでした。
 ゴールデンウイーク前で仕事が忙しかったこともあり、『戯伝写楽』の大阪公演に顔を出すのはあきらめざるを得ませんでした。

 そちらの関係者には申し訳ないと思いつつ、新感線の公演に行ってきました。
 大阪はすごいですね。
 いつも以上にハイテンションな盛り上がりでした。
 東京公演が長かったことや評判のよさなどから、かなり"待ってた感"が強かったのでしょうか。
 上演前のパンフやグッズなどの物販コーナーの賑わいも凄かったです。
 こんなことは珍しいと、物販の担当者も驚いていました。
 その盛り上がりは、開演してからも続きます。
 東京以上によく笑う。
 芝居が終わりカーテンコールが始まったと同時に、お客さんは立ち上がり会場全体でスタンディングオベーションになりました。
 東京だと二、三回目のカーテンコールで、スタンディングオベーションになっていたので、かなり早いです。
 キャストからも「今日はお客さんの熱気が違った」という感想を聞きました。

 これはいのうえひでのりが初日乾杯のあいさつで言っていたことですが、芝居の中に若干の下ネタがあるのですが、それに関して「ああいうのは大阪の笑いでしょうか。下品でいかがなものかと思う」という意見が東京のアンケートであったらしい。「大阪とか関係ないよ」と彼は思っていたのですが、そのシーンで大阪の客席はドッと受けた。「ああ、やっぱり大阪はこういうの好きなんだ」と思ったと。 
 まあ、半分冗談交じりのスピーチでしたが、確かに面白い物を積極的に楽しもうという姿勢は大阪の方が強いですね。
 今回のように生バンドが入り音楽と笑いの要素が強く、最後は勧善懲悪でスカッとする芝居となると、尚更そうかも知れません。
 もちろん東京でも充分お客さんは喜ばれていたと感じたのですが、表現の仕方がその土地土地で違うのでしょうね。

『戯伝写楽』も、主演の橋本さとしが新感線出身、大和悠河さんが宝塚のトップを引退したばかりということで大阪に強かったということもあるのでしょうか。大入りで客席の反応もよく、とても盛り上がったと聞いています。
 
 ゴールデンウイークは、福岡に帰ったり、グレンラガン関係のトークライブに出演したりと、新感線以外でもなんだか慌ただしいです。
 特にグレンラガンのイベントは、恐らくこれが最後になると思われるので、感慨深いですね。


(更新 2010/4/30 )


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プロフィール

中島 かずき(なかしま・かずき)

 劇作家、脚本家。福岡県出身。1985年より劇団☆新感線の座付き作家に。「阿修羅城の瞳」「髑髏城の七人」などの物語性を重視したエンターテイメント時代活劇"いのうえ歌舞伎"を多く生み出す。「アテルイ」で第47回岸田國士戯曲賞受賞。コミック原作や、アニメ「天元突破グレンラガン」(07、09)脚本・シリーズ構成、「仮面ライダーフォーゼ」(11)メイン脚本など幅広く活躍。脚本を手がけた「真田十勇士」(演出:宮田慶子、主演:上川隆也)が8月から上演される

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