<コーチェラ2023現地レポ>クリスティーヌ・アンド・ザ・クイーンズ、ミニマムかつ芸術性的パフォーマンスで圧倒
<コーチェラ2023現地レポ>クリスティーヌ・アンド・ザ・クイーンズ、ミニマムかつ芸術性的パフォーマンスで圧倒

 現地時間2023年4月14日~16日にかけて、米カリフォルニア州インディオにて野外音楽フェスティバル【コーチェラ・バレー・ミュージック&アート・フェスティバル2023】のウィークエンド1が、ヘッドライナーにバッド・バニー、BLACKPINK、フランク・オーシャンを迎えて開催された。

 ここでは、フランスのクリスティーヌ・アンド・ザ・クイーンズことクリスのBillboard JAPAN特派員による現地レポートをお届けする。

 今年の【コーチェラ】のラインアップで芸術性に富んだパフォーマンスを展開したスペインのロザリアと同じ立ち位置にいると言って過言ではない、クリスティーヌ・アンド・ザ・クイーンズ。【コーチェラ】出演は3度目となるベテランだが、今回はキーボード、キーボード兼ギター、ドラムのミュージシャン3名、ステージにはシンプルなライザーのみという必要最小限のプロダクションで臨んだ。

 最近では自身をクリス(男性)と認識しており、背中に羽を付けて登場すると、「Saint Claude」でライブをスタート。歌い方、しなやかな体の動かし方とステップ、どこをとっても完璧なコンテンポラリー・アートのような独創的なパフォーマンスに圧倒された。この時間帯は注目度の高い複数のアーティストが同じ時間に演奏をしていたため、3曲目の「iT」で、後ろ髪を引かれる思いで彼のパフォーマンスを後にした。

Photo: Courtesy of Coachella / Pooneh Ghana