オジー・オズボーン、体力の限界を理由に欧州ツアーを中止
オジー・オズボーン、体力の限界を理由に欧州ツアーを中止

 オジー・オズボーンが、数年前に大怪我をしたあと、数回手術を受けたにもかかわらず、思うように回復できずに“身体的に弱くなってしまった”ことを理由に、ツアーを中止すると発表した。

 現在74歳のオジーは、歌声は“大丈夫”だが長距離の移動ができないと認め、「これはおそらく、自分の忠実なファンと共有しなければならない最も困難なことの一つです」とSNSに投稿した。

 そして、「皆さんご存知かもしれませんが、4年前の今月、私は大きな事故に遭い、背骨を損傷しました」と続けた。彼は3度の手術、幹細胞手術、最先端の処置、過酷な治療セッションを経たものの、“必要な移動に対処できないことが分かっている”ため、予定されていた欧州/U.K.ツアーの日程をこなすのは“体力的に無理”であると書いている。

 自身の健康問題とパンデミックの影響で延期されていた、英国と欧州での最後のツアーとなる予定だった【No More Tours 2】の中止は決定したものの、移動が必要でない限りはパフォーマンスをすることを否定はしていない。彼は、「自分のツアーの日々がこのような形で終わるとは想像もしていませんでした。自分のチームは現在、私が都市から都市、国から国へと移動することなくパフォーマンスを行える場所の案を考え出そうとしています」と続けている。

 ここ数年、オジーは健康問題に苛まれてきた。パーキンソン病も患っている彼の怪我は2019年に遡る。自宅で転倒した際、2003年のオフロードカー事故で負った首と肩の古傷が再び悪化し、事故後に手術で体内に埋め込まれた金属棒が外れてしまったため、脊椎にネジを新たに15本入れることになった。2022年には、彼の“残りの人生を左右する非常に大きな手術”を受けたと、妻でありマネージャーのシャロンがテレビ番組で明かしている。

 ヘヴィ・メタルの象徴的な存在であるオジーは、2006年にブラック・サバスのメンバーとして米【ロックの殿堂】入りを果たし、母国ではソロ・アーティストとバンド・メンバーの両方で【英国音楽の殿堂】入りしている。