ビヨンセの地元公演でヒューストン警察が抗議行動
ビヨンセの地元公演でヒューストン警察が抗議行動

 ビヨンセが先週末に自身の故郷で行った【フォーメーション・ツアー】テキサス州ヒューストン公演に対し、地元警察が無言の抗議を行っていたことが明らかになった。地元局KHOUによると、Coalition for Police and Sheriffs(C.O.P.S.)の警察官たちは5月7日の夜、ビヨンセのコンサートが行われたリライアント・スタジアムでブルーライトを照らしていたという。

 C.O.P.S.の代表トニー・ラグスデールいわく、今回の抗議は警官たちが“彼女のパフォーマンスにアンチ警察的なもの”を感じた「フォーメーション」ミュージック・ビデオに対してのものだという。警察官は、同ビデオで見られるニューオーリンズのパトカーが水没しているシーンに混乱しているとのことだ。

 先月、ビヨンセはELLE誌でこの「フォーメーション」批判について、「私はアーティストであり、最も強力なアートは往々にして誤解されるものだと思う。でも、私のメッセージをアンチ警察だと理解する人がいたら、それは完全に勘違いよ。私たちの安全を守るために自身を犠牲にする警官たちやそのご家族に対して、私は多大なる称賛と尊敬の念を抱いているわ」と語っている。

 しかしながら、こうも続けていた。「でもはっきりさせたいのは、私は警察の残虐行為や不正には反対だわ。これは完全に異なる2つの物事なの。もし、黒人歴史月間中に私が自分のルーツや文化を祝うことで誰かを不快にさせたのなら、それはこのビデオよりもずっと前から、私よりもずっと以前からあった感情だわ。私は自分たちで作ったものに誇りを持っているし、事を良い方向へ動かしていこうとするこういった会話に加われていることを誇りに思うわ」